ゲーセンに“ドリフの家”が!
これです、この「家」です! ボタンを押すと、タライも落ちてきます。「ザ・ドリフターズ結成40周年記念 ミニチュアステージ」はプライズ景品のため、入手はゲームセンターなどのアミューズメント施設でがんばって取るしかありません。<a href="http://segaprize.com/" target="_blank">セガプライズのHP</a>では、景品の「取り方指南」を公開中。ワザをチェックして、ぜひチャレンジを。<br>(C)イザワオフィス
いまゲーセンに、あの“ドリフの家”がある。
ゲーセンのどこに。
クレーンゲーム機の中に。
『8時だョ! 全員集合』の定番中の定番「母ちゃんコント」。その家のセットのミニチュアが、6月から「UFOキャッチャー」などのアミューズメント景品になっているのである。

「急な坂を見ると、いまだに『あ、ドリフっぽいな』と思ったりするんですよ」
この「ザ・ドリフターズ結成40周年記念 ミニチュアステージ」を企画・開発を担当した、セガの安川聡さんがドリフ愛を語る。

「『8時だョ! 全員集合』で思い浮かぶのが、“母ちゃんコントの家”、“国語・算数・理科・社会(学校コント)”、“「志村〜、うしろうしろ!」のお化けや探検隊コント”の3つだと思うんです」
その中で、ギミックの面白さなど、プライズ商品として一番面白いと判断されたのが、この「家」だったということだ。

商品は、家のセットが細かいところまで再現されていて、まさに子供のころ見た「あの家」。
故いかりや長介の母ちゃんが「オイーッス!」と、そして十円ハゲに半ズボン姿のブー、仲本、加トちゃん、志村が、「ただいまー」と帰ってきてくれそうだ。

この家、ボタンを押すと、縁台が崩れたり、なんと天井から金ダライが降ってきたりする。トイレのドアを開くと和式便器。安川さん入魂のこだわりっぷりがうかがえるが、
「所属事務所に企画を持っていったら、『何年何月のどの家?』って言われたんですよ」
事務所もまたこだわる。
さらに、ボタンを押すと、「ワハハハハ!」と、笑い声も流れる。この笑い声も、わざわざサンプリングしたものだそう。
「なんていう、ムダなこだわりを(笑)」と、開発者本人の前で、思わずツッコんでしまった。

それにしても、番組を知らない世代からしたら「ただのボロい木造家屋」が、UFOキャッチャーに入っている図は、けっこうウケる。
「本来ゲームセンターなどは、いろんな層の人に向けた、幅の広い展開をしないといけないんですが、今回だけは思い切りしぼらせてもらいました」

ここまでくると、次は「学校」や「ヒゲダンス」のレンガ壁(BGMつきで)、できれば遊ばせるためのメンバーのフィギュアも欲しい。それから、今度は「♪ジャーン、テテテテッテケテッテ……」という、「盆回し」のメロディとともにミニチュアが回転してセットチェンジごっこできる仕掛けも入れてほしい。などなど安川さんにいろいろ希望を押し付けてしまったが、
「それらはぜひ、50周年のときにやりたいですね」
ちなみに「回転」は安川さん的にもぜひやりたかったそうだが、景品としてのコストなどの事情で断念したそうだ。残念。


それから、安川さんが密かに作りたかったのは、実は「階段」だったそうで。
「途中で段が閉じて、ずっこけるやつです。でも、それだと本当に『ただの階段』でしかないんですけどね(笑)」
(太田サトル)