
「餘部鉄橋」の美しい姿を望む。橋脚の高さは41メートルを超える。架け替え工事の開始は2007年春の予定
兵庫県の北部、現在は、香美町となっている旧香住町。日本海沿いの風光明媚な町を、JR山陰本線が通過しています。
その名を「餘部(あまるべ)鉄橋」と言い、開通したのは、なんと明治45年(1912)といいますから、すでに90年以上が経過しています。にもかかわらず、この形式の鉄橋としては、未だにこの大きさを超えるものは作られていません。
そもそも地形が特殊だったのですね。この餘部集落の周辺だけ、山が途切れ、海に面している。しかし線路は両端の厳しい山岳地帯上を通過している。ここだけ「空中に線路を通す」必要があり、今のような形式が選ばれたのでした。高さ41メートルを超える橋脚が11本。その幾何学的な造形美は、見事としか言い様がありません。
その餘部鉄橋。数年前に列車が転落する事故が発生したこと、列車速度を落として運行しなくてはならないこと、などさまざまな要因が重なりあい、やむなく架け替えることが決定してしまいました。
もともと鉄橋だけでも観光としての要素をもっていたのですが、名残を惜しむ地元周辺の方々や、全国から旅行者が集まり、今では一大観光スポットとなっています。
橋のたもとにある餘部駅は、たどり着くのに、橋のふもとから10分近く険しい山道を登らねばならない、なかなかの秘境駅なのですが、夏休みのシーズン中は、臨時に駅員さんが配置され、切符やカードを販売、新たに作られたスタンプも押せました。駅からさらに登ったところに著名な撮影ポイントがあるのですが、とてもとても綺麗な風景が望めるかわりに、まさに猫の額。くれぐれも足元にご注意を。
工事が始まるのが、2007年の春。完成予定は、2010年。それまでは、威風堂々としたこの鉄橋の勇姿を眺めることができます。鉄道ファンじゃなくても、きっと圧倒されると思いますよ。列車が通るときの、音がまたいいのよ……。
(谷和原のぞみ/お気楽ステーション)
ここに、その巨大さや、造型の見事さで多くの人々をひきつけて止まない、ひとつの鉄橋があります。
その名を「餘部(あまるべ)鉄橋」と言い、開通したのは、なんと明治45年(1912)といいますから、すでに90年以上が経過しています。にもかかわらず、この形式の鉄橋としては、未だにこの大きさを超えるものは作られていません。
そもそも地形が特殊だったのですね。この餘部集落の周辺だけ、山が途切れ、海に面している。しかし線路は両端の厳しい山岳地帯上を通過している。ここだけ「空中に線路を通す」必要があり、今のような形式が選ばれたのでした。高さ41メートルを超える橋脚が11本。その幾何学的な造形美は、見事としか言い様がありません。
その餘部鉄橋。数年前に列車が転落する事故が発生したこと、列車速度を落として運行しなくてはならないこと、などさまざまな要因が重なりあい、やむなく架け替えることが決定してしまいました。
もともと鉄橋だけでも観光としての要素をもっていたのですが、名残を惜しむ地元周辺の方々や、全国から旅行者が集まり、今では一大観光スポットとなっています。
特に夏休みの期間は多くの人々が集まり、大変な賑わいを見せていました。
橋のたもとにある餘部駅は、たどり着くのに、橋のふもとから10分近く険しい山道を登らねばならない、なかなかの秘境駅なのですが、夏休みのシーズン中は、臨時に駅員さんが配置され、切符やカードを販売、新たに作られたスタンプも押せました。駅からさらに登ったところに著名な撮影ポイントがあるのですが、とてもとても綺麗な風景が望めるかわりに、まさに猫の額。くれぐれも足元にご注意を。
工事が始まるのが、2007年の春。完成予定は、2010年。それまでは、威風堂々としたこの鉄橋の勇姿を眺めることができます。鉄道ファンじゃなくても、きっと圧倒されると思いますよ。列車が通るときの、音がまたいいのよ……。
(谷和原のぞみ/お気楽ステーション)
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