めくってもめくっても、原西
中はまるで心霊写真!? 「ギャグ一切なし」という荒っぽいギャグのメモ帳。
「分け入っても分け入っても、山」。
まるでそんな言葉を思わせる、どこまでも深く難解なメモ帳を、チェーンの雑貨屋で発見した。


めくってもめくっても、出てくるのは、FUJIWARAの原西の顔。
その名も「原西メモ帳」。身もフタもない名前だ。
黄色地のメモ用紙1枚1枚に、薄ぼんやりとプリントされた顔は、まるで心霊写真のようでもある。
しかも、どういうわけか現在ではなく、ものすごく若い頃、まだ髪はフッサフサ、ファッションもかなり懐かしい写真なのだ。

原西といえば、「ポクチンポクチン」、「なるほど、なるほど、なるほどな♪」、「ハト胸とネコ背、ハト胸の勝ち〜!(※自称「勝率5割」だが、ハト胸が勝つところしか見たことない)」、「う○ことち○こ、1文字違い〜♪」とか、定番のギャグがたくさんある。
にもかかわらず、まるでギャグをやらなさそうな、超真顔の原西。こんな乱暴なギャグ、あって良いものだろうか。

吉本興業に問い合わせると、
「これは昨年12月の『マンスリーよしもと』の表紙に使った写真です。マンスリーよしもとの表紙から、いくつかグッズ化している中のひとつ」とのことだった。
それにしても、なぜこんな古い写真を使ったの?
「この号では、NSCの養成所の特集をしており、この写真は、原西のNSCの願書に使われていたものなんです」
ちなみに、なぜ原西を表紙にしたかの理由を尋ねると、たった一言、
「面白かったから」とキッパリ。

実用性はまるで見出せないが、ただただおかしい。
原西を正しく表現したグッズなのかもしれない。
(田幸和歌子)
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