期間限定! 箱根の「カレー風呂」に入ってきた
箱根小涌園ユネッサンの「カレー風呂」は9月30日(土)まで。「ドクターフィッシュ風呂」は12月26日(火)まで。次は全部制覇したい!
「小涌園、行こうよ。小涌園! スゴイお風呂、いっぱいあるからさぁ」
何かと言うと、友人(元ヤン・女)が熱心にその魅力を語り続けてきた温泉テーマパーク「箱根小涌園ユネッサン」。


コーヒー風呂や緑茶風呂など、様々な楽しい風呂があって、「とにかくスゴイ!」と言うのだが、夏の企画は「さらにスゴイ!」と耳にした。
それは、「カレー風呂」。「横濱カレーミュージアム」のプロデューサー・井上岳久氏が自宅で実践しているお風呂を再現したというもので、成分は「トウガラシ、ウコン、チンピを配合し、バジルの香りで爽やかに仕上げた」とある。
美味そうな香り漂う、思わず「ゴクッ」な風呂なのか。もしくは、まんま、ルーみたいなのか。
「入りながら食べたくなったら、どうしよう」「ノリで入っているうちはよくても、あがってから絶望しないだろうか」「体にニオイがしみつかないのか」などと妄想もふくらむ。


結局、さんざん勧められ続けた元ヤン友は誘わず、実際に入りに行ってみた。
まず驚いたのは、受付の「これでもか」というほどの長蛇の列。土曜日だったせいか、入場にかなりの時間がかかり、水着に着替えてから、早速、“例の場所”を探した。

広い「神々のエーゲ海」風呂から見える階段を上ると、ソレはある。
大人が8〜10人入るといっぱいになってしまうぐらいの円形の浴槽が3つ並び、天井にはグリコの「2段熟カレー」の大型箱、カレー容器のオブジェが吊り下げられている。
肝心の浴槽の中は、黄色い湯がぶくぶく!
ただし、イメージしていたような「茶色いドロリとしたもの」であるはずもなく、ニンジンやジャガイモが浮いているわけでもない。
ちゃんと透き通った黄色である。

黄色い泡がぶくぶくしている中に、入ってみると、少しツンとするスパイシーな香りはあったが、それを打ち消すくらい爽やかな入浴剤の香りが満ちていた(入浴剤が入っていることはきちんと表示されている)。
入ってくる人たちは、口々に、「え? これ、カレー?」と、少し腑に落ちない様子。みんな私と同じく「ドロリのカレー」を想像していたようで、心の中で「そうでしょ!」と手を取り合いたい気分になったが、本当にドロリとしてたら、引くかもしれない……。

見た目は「単なる黄色い風呂」だったが、それでもやはりカレー。スパイスが入っているせいか、体がぽかぽかした。
確かに、代謝がよくなりそうな気もする。
ちなみに、人がいちばん集まっていた風呂は、角質を食べてくれるという話題の魚がいる「ドクターフィッシュ風呂」。大変な行列で私は断念したが、風呂から出てきた人たちは、「足かゆいんですけど〜(笑)」「スゴイ……(ため息)」と、大変な盛り上がりだった。

ところで、売店ではこの「カレー風呂」はじめ、「コーヒー風呂」「緑茶風呂」「酒風呂」「ワイン風呂」など、様々な入浴剤が1包100円で売られている。散々いろんな風呂に入った挙句、やっぱり買ってしまった面白入浴剤の数々。

私もこれから友人などに言おうとちょっと思った。
「小涌園、スゴイよ!」
(田幸和歌子)