ドラマで見る妊娠発覚の「ウッ」は本当にあるか
「なんちゃって妊婦」をやってみました。なつかしい〜。
ドラマ『14才の母』が話題となっているが、以前から友人との間でよく疑問として出るのは、昔からドラマでよく使われる、「妊娠発覚」のお約束の表現。
妊婦さんが突然、「ウッ」といって流しやトイレに駆け込んで、妊娠が発覚するというアレは、本当にあるのか。

実際、自分も出産経験はあるが、いきなりつわりはなかったし、友人などに聞いても、「なんかやたら眠いと思ったら」「イライラすると思ったら」妊娠だったなどのほうが、多いようだ。
アレはドラマだけの表現なのか。自分が以前お世話になった荻窪・赤川クリニックの赤川元先生に聞いてみると……。
「『月経が遅れているけど、そんなこともあるか』と、避妊をしなかったチャンスがあったことを別段気にもしないで、つまり自分は妊娠することが出来るということにあまり頓着していない人であれば、体調が悪いわけでもないのにいきなり気分不快、吐き気に襲われた場合、『ウッ……まさか妊娠?』となるかもしれませんよ」
つまり、生理の遅れにあまり気づかない人、気にしない人などには、ドラマの「ウッ…」もありうるということ。

では、実際に、「妊娠発覚」のきっかけとなる初期症状には、どんなものが多いのか。
「やはり『月経が遅れている』を挙げる人が少なくありません。それ自体が妊娠を意識しているものですね」
また、「眠い」「胸が張る」「食欲が落ちた」「よく食べるようになった」「月経かと思ったらいつもよりも少なく、期間も短い出血があった」なども多いとか。
「特に重要なのは、この最後の『いつもよりも少なく、期間も短い出血があった』というケース。これを月経ととらえてのんびりしていると、気が付くと2カ月以上月経が来てなかった、ということになります。このとき妊娠8週になっている可能性があるわけです」

ドラマでは、「ウッ……まさか妊娠?」→妊娠検査薬で陽性→受診したら、「おめでたです(にっこり)。3カ月ですよ」というケースが多いが、実際には、どのくらいの時期に、産婦人科を訪れる人が多いのだろうか。
「やはり月経が遅れているということで、まずご自分で尿の検査をされてからいらっしゃる方が少なくありません。予定月経開始日から2〜3日で検査すると、これで4週の初め。『もう少し様子を見よう。でも1週間くらいしても月経は来ないし、もう一度検査をしたらやっぱり陽性』で、いらっしゃると5〜6週です。このあたりが多いと思います」

ちなみに、尿の検査では、授精から10日くらいで陽性に出るそうで、超音波検査で子宮の中の妊娠かどうかが判断できるのが5週からとのこと。ってことは、受診のベストタイミングは?
「あまり早いと超音波検査の目的が達せられないことがあります。やはり5〜6週が受診のタイミングとしては良いのではないでしょうか」

ドラマの「ウッ」は、現実にないわけではないけど、まずは自分の体のリズムをよく知ることが大切のようです。
(田幸和歌子)