今年の入浴剤トレンドは、とろみらしい
今年の冬は、とろとろお風呂であったまりましょう。
大手雑貨チェーン店の入浴剤コーナーに行くと、このところ目につくのは、「とろみ」「とろける」などのキャッチコピーの商品。
店員さんに聞いてみると、「冬になってから、保温効果の高い“とろみ”系の商品がよく売れてますよ」とのことだった。


要するに、あんかけの中華そばなどが、なかなか冷めないのと同じ理屈か? 早速、いくつかの「とろみ」を試してみた。
まずは「あんかけ湯」(ヴァンベル)。白檀の香り、柚子の香りの2種は、それぞれ確かに肌ざわりがトロトロしていて、体のまわりに薄い膜がはったような感覚だ。確かに「あんかけ」である。
続いて、「トロミでボディPac」(ヘルス)。トウガラシやパパイン、ヤシオイル、オリーブオイルが入って、「お湯のトロミで全身パック感覚!」というが、粒粒が体にからみつく感じで、発汗成分が入ってるわりにマイルドか。


次は、「とろけるムースバス」(バイソン)。コレ、風呂の様子を見に行った5歳の娘が、「助けて〜! あ、甘すぎる〜!」とすっとんできた。風呂場をのぞくと、まんまプリンのにおいが充満している。
お湯の表面には、クリーム状のものが浮かび、カプチーノみたい。甘いモノが苦手な人でなければ、一度は夢見たことがあるだろう「プリンに埋もれてみたい!」願望をかなえる入浴剤だ。

そして、最後は「泡とろ湯」(牛乳石鹸共進社)。
コレを入れると、お湯がみるみるとろとろの泡に!
中に入ったら、ネバーべとー。手をのばしても、動いても、ネバーべとーがついてくる。
まるでヤマイモか納豆のようにネバネバしてるのに、ピーチ&アップルの香りというのも、面白い。

これらのとろみ湯、保温効果をうたうだけあって、どれも通常の入浴剤より冷めにくい気がするうえ、何より楽しい。
冬のひとつの娯楽として、いかがですか?
(田幸和歌子)