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踏破およそ1分。“日本一短い商店街”を体験する

踏破およそ1分。“日本一短い商店街”を体験する
「日本一短い」を宣伝する、味のある垂れ幕ペロリ。垂れ幕の向こうはもう入り口で、向こうが見えてしまうほど確かに短い。
個人的に、商店街が大好きだ。
しかし近年、ショッピングモールが次々と誕生し商店街は衰退傾向。アーケードを覗いてみればシャッターまみれ……というケースも多い。
全国の中でも商店街の数が多いと言われているのは、大阪だ。組合に参加しているものだけでも207、参加していないものを入れると、900以上の数にものぼるという。
独自のウリやアイデアで冬の時代を乗り切る商店街は多く、そんな中、“日本一”を謳う商店街があった。それが、大阪肥後橋商店街である。

場所は地下鉄肥後橋駅すぐ近く。
この辺りは下町情緒とはほど遠い、完全なビジネス街だ。仕事へ急ぐスーツ姿の人たちを追い抜き進むと突然、レトロな雰囲気の商店街が目に入った。ビジネス街の真ん中に突如現れる下町の風景である。

この商店街、お店の数はわずか17件。長さはたったの79メートルで、入り口から出口が見える。
大阪人特有の早足なら1分かからず踏破でき、走り抜ければ数十秒。のんびり歩いても2分かからないという短さで、歩くのが苦手な人にもピッタリな商店街だ。

そう、この商店街の自慢はなんと言ってもその短さ。「日本一短い商店街」が、商店街のもう一つの名前である。

この商店街、かつて戦後は玉水商店街と呼ばれていた。が、40年前に肥後橋駅が開通したことにより改名。小さいながらも何十年もの間、地元の人に愛されている商店街なのだ。
昔より続く短い商店街ではあるが、いつごろから「短い」と言われ出したかは全くの不明。
何か文献に日本一の短さ、と記載があったわけではない。つまり、“自称”ではあるが、「周りから日本一短い、と言われるようになったのでこの際ウリにすることにした」という大阪らしいポジティブさである。
商店街側に、拡大予定を聞いてみたところ、「ありません」と即答。当然といえば当然か。

そんな元気な大阪肥後橋商店街だが、近年、店終いする店舗も多いという。
だからこそ商店街に活気を取り戻そうと、去年の12月には「肥後橋フェスティバル」も開催された。
集まった人たちが順番に手を繋ぎ何人で商店街を制覇できるのか……など、短さを生かしたイベントも行われたそう。

イベント第2弾は? と尋ねると、「暮れくらいにまたやるんと違うかな?」と期待のできる答えが返ってきた。
衰退傾向と言われつつも、商店街には底力がある。それは店主をはじめ、商店街を経営する人が元気だからだろう。今後も日本一短い商店街の、元気ある邁進に期待大である。

ちなみに大阪の商店街には日本一長い商店街「天神橋筋商店街」、日本一安いと噂の「千林商店街」。と、“日本一”が目白押し。そんな大阪の商店街へ、ぜひどうぞ。
(のなかなおみ)

肥後橋商店街
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