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名字を持たない?! 人たちの名前って?

30万種類近くもあるといわれる日本の名字。一方で世界には名字を持たない人もいる。

それを知ったのは先日バリ島へ行ったときのこと。現地の人と話をしていると、妙に同じ名前の人が多い。ガイドさんやタクシーの運転手など、みんな「ワヤン」とか「マデ」だと名乗る。地元の人の話によれば、バリ島の人には名字がなく、その代わりにつける名前らしい。

詳細を確認するため、バリ島で毎月発行されているフリーペーパー『H.I.S.バリフリーク』編集部の田尾さんに話を伺った。するとやはりバリ島の人々は名字を持たず、何番目に生まれた子供かを表す名前をつけるのだと言う。
「第一子から、ワヤン、マデ、ニョマン(またはコマン)、クトゥッの順番で名前をつけます。五人以上子どもがいる場合はまたワヤン、マデ……というふうに繰り返します。男女とも同じ名前です」
確かにこのネーミングルールなら同じ名前の人が多いのも納得。

本人固有の名前も持っているのだが、みんなが名乗るのはワヤンとかマデの方。同じ名前の人が多くて不便なのでは?
「本人たちはさほど不便を感じていないようですよ。たとえば、同じ会社にワヤンさんが2人いた場合、フルネームで呼んだり、固有の名前で呼んだりして区別していますね」
親しい間柄ではニックネームで呼び合う場合もあるという。

「ほかにも、子どもの名前の前にバパッやイブ(それぞれ父/母の意。男性/女性の敬称としても使用)をつけて『〜ちゃんのお父さん/お母さん』のように呼ぶ場合もあれば、旦那さんの名前の前にイブをつけて、『〜さんの奥さん』のように呼ぶ場合もあります」
ちなみにワヤン、マデなどはカーストの一番下に位置する庶民階級の名前。上のカーストである王族や僧侶、貴族の名前にはそれぞれの階級を表すアナッ、アグン、イダ、バグース、グスティがつき、ワヤンやマデは使わないそう。

バリ島が属するインドネシアには多くの民族がいるため一概にはいえないが、基本的に名字を持たない人が多いようだ。また、調べてみたところ、他にも名字のない国があることが判明。

例えばミャンマー。しかもミャンマーでは日本でいうところの戸籍もなく、ネーミングは完全に自由。一応ネーミングの傾向としては、一部に両親の名前や生まれた曜日を入れる人が多いが、大きくなってから名前を変えるのもよくあること。パスポートに複数の名前を併記している人もいる。結婚も裁判所や役所で誓約書を書いて証明してもらうだけ。離婚しても戸籍にバツがつくなんてこともない。

またアイスランドの人たちも名字を持たない。ただ20世紀に法律で名字を持つことが許された時代があり、その時に名字を取得した数パーセントの人は今も名字を持っている。ちなみに一般の人が名字の代わりとしてつけるのが「〜の息子/娘」といったもの。「〜」には父親の名前が入ることが多い。

名前ひとつとってもやっぱり世界って広いですね。
(古屋江美子)

「H.I.S.バリフリーク」HP

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