なにが“30”? 駄菓子「いかサーティー」
「いかサーティー」シリーズのほかにも、(株)すぐるからはおいしい魚肉加工菓子がいろいろ出ていて、いずれも100円以下。スーパーや菓子屋で、ぜひ。
スーパーのお菓子売り場でみかけた菓子の名前に、ちょっとグッときた。

「いかサーティー」
のしいか状にプレスされた、魚肉加工菓子なのだが、なぜ「いか」が「サーティー」なのか。


見れば、最初に見た「甘のし いかサーティー」のほかにも、「韓流」とプリントされた焼肉風味のものも、すぐ近くに並んでいた。これも、「肉トゥエンティー」とかの名ではなく、焼肉味でも「いかサーティー」。正式には「韓流 焼肉味いかサーティー」だが。ちなみに、パッケージには、「アンニョンハセヨ〜!(こんにちは〜!)」、「マシッソヨ〜(おいしいよ〜!)」と、韓国語がプリントされている。

ともあれ、その「いかサーティー」シリーズ、なにが「30」なのか。気になってしかたないので、製造元の、株式会社すぐるにたずねてみた。
すると、

「発売当初、いかを30%配合して製造した甘のしだからです」
とのこと。
約30年前にシリーズ第1号が誕生したわけだが、30%の「サーティ」なのか。響きもどこかカッコよく、ますます好きになりそうだ。
ちなみに50%配合の「いかフィフティー」や、100%の「いかハンドレッド」もしくは「いかパーフェクツ」といった関連商品は、ない。念のため。ていうか、いか100%は、単なる「いか」だな。


ところで、その「いかサーティ」という名称が、当初の30%配合のところから離れ、プレスした魚肉加工菓子のブランドシリーズのようになって定着している。さきほどの「韓流」もそのひとつだが、これについては、
「古くから親しまれている商品ですので、名前はなるべく残していこうと」
いうことらしい。

姉妹品を含む現在のラインナップは、
「5枚付 いかサーティー」「4連甘のし いかサーティー」「甘たらっ子」「韓流 焼肉味いかサーティー」「5枚付 韓流いかサーティー」「3枚かばやきサーティー」「3枚かばやきサーティー」「イカすぜ! 梅ちゃん」「焼きソバソース味 タラ」
となっている。

子どものおやつとしてはもちろん、おつまみにもいい、「いかサーティー」シリーズ。
ぜひ、「サーティー」のわけに、思いをはせながら、お召し上がりください。
(太田サトル)