「お菓子で遊んじゃいけません!」
子供時代に、こう言われたこと、少なくないことと、思う。
しかし、だ。
明治製菓株式会社から、この春発売された、「お祭り横丁」というカテゴリーの商品。その名の示す通り、「お祭り」などにある屋台の食べ物をモチーフにした、屋台気分の味わえる、「ごっこ菓子」となっている。
商品は現在3種類。順を追って、その遊び心と魅力について説明していこう。
まずは、鯛焼きモチーフの「はさもう! たいやきやさん」。
これは、魚型をしたビスケットの裏側に、あんこに見立てたチョコクリームを塗り粒チョコをのせ(あっ、粒あんだ!)、もう一枚の「魚」ではさんで食べるもの。チョコをはさんだビスケットは当然うまいに決まっているのだが、その作業を「自分でやる」というところが、楽しい。
次はクレープ。「くるくる クレープやさん」。
イチゴやオレンジの形をしたグミを、クレープ皮に見立てた、これまたグミでくるんで食べるという、グミ・オン・グミな一品。
明治製菓(株)は「果汁グミ」シリーズや、「もぎもぎフルーツ」「おすしやさんグミ」など、グミのヒット商品も多く、グミの魅力分かってる感みたいなものは、さすがな感じ。
しかも、そのクレープグミ、やはり鯛焼きと同じように「チョコあじソース」を塗る。だから、厳密にいえば、「グミ・オン・グミ インクルーディング・チョコ」といったところか。厳密か? 滅茶苦茶な英語だが、まあ、そんな感じになってます。
そして、もうひとつが、「かたまるふしぎな 金魚すくいやさん」。
金魚すくい! お祭りの花形ではあるが、モチーフがもう、食べ物ですらなくなっている。
これがまたステキな金魚すくいっぷりで、金魚型のグミを、トレーに入れた水とゼリーパウダーの混合物の上に浮かべ、「水」ごとモナカですくって食べるもの。
「はやくしないとみずがゼリーになっちゃうよ!」と書いてある通り、時間がたつと、ゼリーが固まってくる。固まる前に、すくって食べちゃおうというわけだ。もちろん、固まったあとのゼリーもおいしく食べられる。
このシリーズ、出足も好調のようで、当の明治製菓(株)によれば、
「店舗での駄菓子売り場の売り上げが、あがったという情報が、小売店から入っています」
とのこと。
もっとも、先日の「駄菓子の定義」の記事を基準に考えると、このシリーズ自体は、いわゆる「駄菓子」にはあたらない。
現在、当初予想の2倍の売り上げを記録しているそうで、絶好調のこのシリーズ。
「お菓子で遊ぶ」というの、大人でも結構楽しめるはずです。誰にも怒られないし、たぶん。
(太田サトル)
子供時代に、こう言われたこと、少なくないことと、思う。
しかし、だ。
楽しく遊んでもいいお菓子が、発売されているのだ。
明治製菓株式会社から、この春発売された、「お祭り横丁」というカテゴリーの商品。その名の示す通り、「お祭り」などにある屋台の食べ物をモチーフにした、屋台気分の味わえる、「ごっこ菓子」となっている。
商品は現在3種類。順を追って、その遊び心と魅力について説明していこう。
まずは、鯛焼きモチーフの「はさもう! たいやきやさん」。
これは、魚型をしたビスケットの裏側に、あんこに見立てたチョコクリームを塗り粒チョコをのせ(あっ、粒あんだ!)、もう一枚の「魚」ではさんで食べるもの。チョコをはさんだビスケットは当然うまいに決まっているのだが、その作業を「自分でやる」というところが、楽しい。
次はクレープ。「くるくる クレープやさん」。
イチゴやオレンジの形をしたグミを、クレープ皮に見立てた、これまたグミでくるんで食べるという、グミ・オン・グミな一品。
明治製菓(株)は「果汁グミ」シリーズや、「もぎもぎフルーツ」「おすしやさんグミ」など、グミのヒット商品も多く、グミの魅力分かってる感みたいなものは、さすがな感じ。
「チョコレートは明治」ばかりでなく、「グミも明治」なのだ。
しかも、そのクレープグミ、やはり鯛焼きと同じように「チョコあじソース」を塗る。だから、厳密にいえば、「グミ・オン・グミ インクルーディング・チョコ」といったところか。厳密か? 滅茶苦茶な英語だが、まあ、そんな感じになってます。
そして、もうひとつが、「かたまるふしぎな 金魚すくいやさん」。
金魚すくい! お祭りの花形ではあるが、モチーフがもう、食べ物ですらなくなっている。
これがまたステキな金魚すくいっぷりで、金魚型のグミを、トレーに入れた水とゼリーパウダーの混合物の上に浮かべ、「水」ごとモナカですくって食べるもの。
「はやくしないとみずがゼリーになっちゃうよ!」と書いてある通り、時間がたつと、ゼリーが固まってくる。固まる前に、すくって食べちゃおうというわけだ。もちろん、固まったあとのゼリーもおいしく食べられる。
このシリーズ、出足も好調のようで、当の明治製菓(株)によれば、
「店舗での駄菓子売り場の売り上げが、あがったという情報が、小売店から入っています」
とのこと。
もっとも、先日の「駄菓子の定義」の記事を基準に考えると、このシリーズ自体は、いわゆる「駄菓子」にはあたらない。
それでも、「遊び心をもったお菓子」という、マインドの部分はどこか駄菓子スピリッツをもっている商品なだけに、近くに置かれている駄菓子に対して、牽引効果アリ、ということなのだろう。
現在、当初予想の2倍の売り上げを記録しているそうで、絶好調のこのシリーズ。
「お菓子で遊ぶ」というの、大人でも結構楽しめるはずです。誰にも怒られないし、たぶん。
(太田サトル)
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