お茶、みかん、そしてうなぎ! 静岡名産そうめん
4つの色が美しい、静岡名産そうめんは、1束210円(税込み)。主に浜松など静岡県西部のサービスエリアなどで販売中です。
夏の麺の代表として、冷やし中華と並ぶ存在なのが、そうめんだ。
つるっとしたのどごしは、夏バテしててもいくらでも入りそうな気がする。


そんなそうめんに、味がつけられていた。静岡で。
で、どんな味のそうめんなのか。ラインナップを発表しよう。

・ 緑茶
・ みかん
・ さくらえび
・ うなぎ
の4種。つまり、静岡の特産品をそうめんにしちゃったのだ。
色もついていて、お茶が緑、みかんがオレンジ、さくらえびはピンクで、うなぎが茶色じゃなくて、白。
何本か色のついた麺が混ざっているそうめん、時々あるが、これは一束全部がピンクや緑だったりするのだ。

それにしても、緑茶はなんとなく分かる。茶そばとかあるしな。みかんもさっぱりしておいしそうだ。しかし、問題はさくらえびとうなぎ、2つの魚介類そうめんである。
えび味とうなぎ味かぁ。ちょっと想像がつかない。
とりあえず、ゆでてみた。

ゆでて、ざるに開けて、冷やす。並べてみると、淡い色あいがけっこう涼しげで、きれい。
順に食べてみた。


まず緑茶(グリーン)。
そうめんゆえか、ほのかにお茶の香りがする味わいで、茶そばほど強い味ではない。
次、みかん(オレンジ)。
酸味のあるそうめん! これが意外にさっぱりして、うまい。もともとそうめんはさっぱりした食べ物ではあるのだが。
さくらえび(ピンク)。

うめ味とかを連想させる桜色なのに、エビの香りが。不思議。味はとくに香ばしかったり臭みがあるわけでもなく、やはりさっぱり。
そして、うなぎ(白)。
どんな変わった(失礼)味わいなのかと思いきや、見た目も含めて、とてもシンプルな味だ。臭みもないし、うな丼のたれの味というわけでもない。


総じて、どれもさっぱりしてうまい。オレ的には「みかん」味がオススメだ。

この静岡特産品のそうめん、登場したのは5〜6年前。販売元の浜松市にある敷島屋によると、
「緑茶とみかんが人気ありますね」
とのこと。
うなぎやさくらえびに関しては、その粉末が入っているものの、名前のインパクトのわりに味が淡白な気がする。うなぎが強すぎてもあまりよろしくないであろう、というわけで、
「見て楽しんでいただくそうめん、という面もありますね」
色どりは、確かにかなりきれいで、みかんとかさくらえびとかの味とうたわれなくても、十分涼しげでおいしそうなそうめんである。
だから、これをいかして、
「お吸い物のいろどりとして、少し入れていただくという食べ方もおすすめします」
ということだ。

夏本番、まだまだ暑い日は続く。
土用の丑の日に、うな丼代わりに「うなぎそうめん」を食べるのもよし。
または、流しそうめんの中に混ぜて、いきなりピンクがサーッと流れてきて、これを食べたら「当たり」的にするのもまた、面白そう。
(太田サトル)