
松阪牛の特殊な油脂により光沢が生まれ、使い込むことでつやがでてくるという。バンドの裏側には個体識別番号(JPナンバー)が刻印
松阪牛と言えば、霜降りに代表される高級牛肉ということは多くの人が知るところ。農家の手で1頭1頭手塩にかけ、稲わら、大麦、ふすま、大豆粕などを与えながら牛の食欲増進のためにビールを飲ませたり、焼酎でマッサージを行うというのも有名な話。
その松阪牛、食肉だけでなく、革製品としてもすごいことになっていた。
なんと、松阪牛の革を使った時計バンドがあるのだ。
販売しているのは時計バンド製造・販売の株式会社バンビ。
「松阪牛をブランドにしている革製品は、当社の時計バンド『さとり』だけです。実は肉牛は革製品には適さないと業界では言われていて、松阪牛の革は問屋さんでは扱っていなかったのですが、三重県松阪食肉公社さんのご協力を得て、2005年の7月に製品化することができました」と商品企画課の三谷さん。
やはり松阪牛と他の牛とでは革も違うのだろうか。
「それはもう、全く違います。松阪牛の革はとてもつやがいいのです。とろけるようなあの食肉の油脂(不飽和脂肪酸)が皮にも含まれているんです。それで、軽く布でふくだけでみるみるうちに光沢が出てきます。これは松阪牛ならではの風合いです」
写真を見てもまるでエナメルかと思うほどのつや。さすが革になっても松阪牛である。
「でも実はこの松阪牛の持つ油脂が革製品にする上では難問だったんですよ。皮をなめす段階で後から後から油脂が染み出てくるため、これを除去するのに特別な行程が必要でした。高い技術力がなければ、この油脂を見事なまでのつやとして生かすことができなかったと思います」と三谷さん。
「松阪牛の時計バンド『さとり』は国産ということにこだわった商品でもあるんですよ。革はもちろんですが、ステッチの糸には、津軽三味線の弦として使われている滋賀県産の絹糸をレザークラフト用に、糸のヨリをゆるめ改良したものを使用しています。バックルは腕にはめる場合の曲面を考えて、バックル自体を腕のカーブに合わせた形状のデザインにしました。皮と接触するフレームの裏側は通常のものより、より研磨を施して皮が傷みにくいよう工夫しています」
「さとり」は男性用、レディースともにブラック、ダークブラウン、ブラウンの3色。手縫いのハンドステッチ製品は1万8900円(税込)、マシンステッチ製品は1万500円(税込)となっている。
さらに、この「さとり」はバンドの裏側に個体識別番号(JPナンバー)が刻印されていて、松阪牛を管理している三重県松阪食肉公社のウェブサイトより、食肉同様に牛のデータや生産者の氏名がわかるシステムになっているのだ。
さすが、松阪牛! 革となっても個体識別ができるとは! すごすぎます。
でもこれだけの時計バンドだったら時計も選んでしまいそうだけど、そのあたりどうなんだろうか。
「時計バンドの需要はだいたい3万円から10万円位の時計が多いです。
時計バンドの交換は販売店で交換する人がほとんどだそうだが、意外と簡単に素人でもできてしまうのだそう。
「特殊な時計を除けば、時計バンド交換専用の工具も販売しておりますので、工具をお持ちであればご自身でバンド交換をしていただくことは可能です。複数本買われて自分で交換されるお客様もいらっしゃいますよ」
なるほど、今まで時計バンドは必要に迫られて交換してきたけれど、なるほど、その手の楽しみ方があったとは。
それにしても松阪牛の時計バンドはちょっとあこがれ。でも私の場合、まずは「さとり」に合う時計を手にいれることが先決のようです。
(こや)
・(株)バンビHP
・さとり紹介ページ*(株)バンビサイト内
・(株)三重県松阪食肉公社HP
その松阪牛、食肉だけでなく、革製品としてもすごいことになっていた。
なんと、松阪牛の革を使った時計バンドがあるのだ。
販売しているのは時計バンド製造・販売の株式会社バンビ。
「松阪牛をブランドにしている革製品は、当社の時計バンド『さとり』だけです。実は肉牛は革製品には適さないと業界では言われていて、松阪牛の革は問屋さんでは扱っていなかったのですが、三重県松阪食肉公社さんのご協力を得て、2005年の7月に製品化することができました」と商品企画課の三谷さん。
やはり松阪牛と他の牛とでは革も違うのだろうか。
「それはもう、全く違います。松阪牛の革はとてもつやがいいのです。とろけるようなあの食肉の油脂(不飽和脂肪酸)が皮にも含まれているんです。それで、軽く布でふくだけでみるみるうちに光沢が出てきます。これは松阪牛ならではの風合いです」
写真を見てもまるでエナメルかと思うほどのつや。さすが革になっても松阪牛である。
「でも実はこの松阪牛の持つ油脂が革製品にする上では難問だったんですよ。皮をなめす段階で後から後から油脂が染み出てくるため、これを除去するのに特別な行程が必要でした。高い技術力がなければ、この油脂を見事なまでのつやとして生かすことができなかったと思います」と三谷さん。
「松阪牛の時計バンド『さとり』は国産ということにこだわった商品でもあるんですよ。革はもちろんですが、ステッチの糸には、津軽三味線の弦として使われている滋賀県産の絹糸をレザークラフト用に、糸のヨリをゆるめ改良したものを使用しています。バックルは腕にはめる場合の曲面を考えて、バックル自体を腕のカーブに合わせた形状のデザインにしました。皮と接触するフレームの裏側は通常のものより、より研磨を施して皮が傷みにくいよう工夫しています」
「さとり」は男性用、レディースともにブラック、ダークブラウン、ブラウンの3色。手縫いのハンドステッチ製品は1万8900円(税込)、マシンステッチ製品は1万500円(税込)となっている。
さらに、この「さとり」はバンドの裏側に個体識別番号(JPナンバー)が刻印されていて、松阪牛を管理している三重県松阪食肉公社のウェブサイトより、食肉同様に牛のデータや生産者の氏名がわかるシステムになっているのだ。
さすが、松阪牛! 革となっても個体識別ができるとは! すごすぎます。
でもこれだけの時計バンドだったら時計も選んでしまいそうだけど、そのあたりどうなんだろうか。
「時計バンドの需要はだいたい3万円から10万円位の時計が多いです。
高いブランド時計をお持ちの方は専用バンドをお使いになったり、1980円とかお安いものですと使い捨て感覚でお使いになる方も多くて、このあたりはなかなか難しいところです。でもみなさん意外とお気づきでないんですが、時計はバンドをメタルから革へ変えたり、色も赤から青という風に、今までと違ったものを選ばれると雰囲気ががらりと変わるんですよ」と三谷さん。
時計バンドの交換は販売店で交換する人がほとんどだそうだが、意外と簡単に素人でもできてしまうのだそう。
「特殊な時計を除けば、時計バンド交換専用の工具も販売しておりますので、工具をお持ちであればご自身でバンド交換をしていただくことは可能です。複数本買われて自分で交換されるお客様もいらっしゃいますよ」
なるほど、今まで時計バンドは必要に迫られて交換してきたけれど、なるほど、その手の楽しみ方があったとは。
それにしても松阪牛の時計バンドはちょっとあこがれ。でも私の場合、まずは「さとり」に合う時計を手にいれることが先決のようです。
(こや)
・(株)バンビHP
・さとり紹介ページ*(株)バンビサイト内
・(株)三重県松阪食肉公社HP
編集部おすすめ