携帯料金が月10万円を超えたとき……
携帯は、料金プランをよく考え、利用規約を確認して使いましょう。
「中学生の娘に携帯持たせてたら、1カ月で10万円以上の請求書がきちゃって……」
こんな恐ろしい話を友人から聞いた。
いったいどんな使い方をすると、そんな高額になるのか。
聞いてみると、「電話したまま眠っちゃったとか、長電話しまくったとかではないみたいなんだけど、たぶんダウンロードしてゲームしてて、接続を切らなきゃいけないことを知らなかったらしいのよ」と言う。
詳しい原因は調べているところだというが、それにしても10万円!?

通話の場合、設定にもよると思うが、電話を切ったときに料金が表示されたりする。でも、ダウンロードの場合、こんな高額になる前にわからないものなの?
NTTドコモに聞いてみると……。
「ダウンロードの場合、パケ放題などの割引に入っていないと、高額になる場合はありますが、パケット代は時間で加算するわけでないので、単に『接続したまま切り忘れて』高額になるわけではありません。1画面を開いたまま寝てしまっても、料金は同じです。ただし、1頁にある文字数や動画、音などによって料金がかわってくるのですが、たとえば、『着うたフル』などの場合、1曲まるまるダウンロードすると、多い場合には4000〜5000円かかる場合もありますよ」
1曲で4000〜5000円!? パケット割引に入ってないと、20曲ダウンロードして10万円になるということも、ないわけではないようだ……。


ちなみに、このようにパケット割引をつけずに、子どもが使用して高額になるということは、ときどきあるケースなのだという。

また、同様の質問をauにもしてみると……。
「たとえばAさんとBさんとで通話していて、たまたまAさんもBさんも切り忘れていたら、10万円もの料金になるかというと、その前に充電が切れるでしょうから、現実的には考えにくいですね。また、ゲームの場合は、1度ダウンロードした後、アプリケーションでたちあげると通信料がかからないものと、通信料がかかるものがあります。通信料がかかるものの場合は、通信料の割引に入っていないと、1パケット0.2円になるため、10万円になるには50万パケット使用したことになりますね」
50万パケットって、どのくらいの使用で起こりうるものですか?
「これは使い方によって違うので、どのくらいとは言えないのですが、文字量が多かったり、画像やメロディーが流れるものは、通信が頻繁に行われるため、高額になります。ゲームの種類でいくと、常に画面が動いているもの、RPGやパズルなど、こまめにインターネットに接続して切り替えをするものの場合、かなり高額になる場合もありますね」

ただし、日ごろ通信を使っていない人で、急激に数万円などになっているときは、月の途中でお知らせして、割引サービスをおすすめしている場合もあるそうで、
「通信料は通話料と違って、目に見えないものですから、ときどきこういうケースがあるんですよ」とのことだった。


子どもがよくわからず使用して、月に10万円もの料金になるというのは、確かにときどきあることのよう。当たり前のことだが、ダウンロードする前、通信する前には、利用規約をよく読むこと。万が一高額の請求がきた場合は、明細を取り寄せて、その原因を確かめること。そして、たくさん利用する場合は、必ずパケット割引に加入するのをお忘れなく。
(田幸和歌子)