岸和田のローカルフード「かしみん」を食べてみた
岸和田に住む友人が買ってきてくれた「かしみん焼」
先日、大阪・岸和田に住む友人が「かしみん焼」なるモノをお土産に買ってきてくれた。岸和田といえば、「だんじり」で知られ大阪府下でも特にエネルギッシュなイメージのある町。
お好み焼やたこ焼き以外にもそんなマニアックな粉モノがあったとは! というわけでさっそくいただいてみることに。

包みを開けると、なんだかうす〜く焼いたお好み焼きのようなものが出てきた(画像参照)。すでに冷めていたのでレンジですこし温めてみたところ、ソースのこうばしい香りがぷ〜ん。
なんでも、岸和田でもごくごく1部の地域(浜側)限定のB級グルメだそうで、「かしみん」とは「かしわ(関西弁で鶏肉のこと)+ミンチ肉」を合わせたネーミング。まず、鉄板の上に生地をうすくのばし、キャベツなどの野菜、鶏肉(かしわ)、そして牛脂のミンチをのせて焼いたものらしい。

ひと口味わってみたところ、う〜ん、お好み焼きに似て非なる味わいというのでしょうか? お好み焼きに比べるとキャベツの量が少ないこともあって、肉の味がより立っている感じがしました! が、決してしつこくはなく、生地が薄く焼いてあることもあってお腹が空いている時なら2〜3枚はイケそうな感じ。
友人によると、テイクアウトするより本当は鉄板で焼きながらその場で食べた方が生地がよりパリッとしておいしいそうだ。

岸和田の浜側の住人にとっては、お好み焼き屋さんに入ると普通に子どもの頃からあるメニュー。しかし、同じ岸和田でも山側の住人だとまったく知らないこともあるそうでビックリ! もっとも、最近はTV番組や雑誌などで取り上げられることも増え、知名度は上がりつつあるそう。

ちなみに、岸和田でいちばん有名なのは『大和(やまと)』というお店だそう。私が食べたのは最もプレーンなかしみんだったが、お店によっては「ねぎマヨ」「親子(たまご入り)」といったアレンジメニューがあることも。値段はだいたいどれも400円前後というところなので、何種類か試してみるのもイイかもしれませんね。


ところで昨年末に、岸和田以外の大阪市内にもついにこの「かしみん焼」が進出。場所は「なんばグランド花月」のほど近く、『紙の屋』というお店だそうだ。この辺りはお好み焼きやたこ焼き屋がひしめく、ある意味粉モノ激戦区! しかし、全国から大阪の粉モノグルメを楽しもうと多くの観光客が集まるエリアでもあり、もしここで人気が出れば「かしみん焼」が全国デビューする日も近い!? かも。
(かしわよう子)