アイスクリームは一度溶けると味が落ちる?
アイスクリームの美味しい季節。でも溶けには注意!
暖かくなってきて、アイスクリームが美味しい季節になってきた。外で食べるのもよいが、家でゆっくり味わうアイスクリームの味もまた格別だ。


だが当然のことながら、アイスクリームには溶けやすいという性質がある。私自身、家から少し離れたスーパーなどで購入すると、持ち帰りのあいだに溶けてしまうことがたまにある。そんなときは冷凍庫で再び凍らせてから食べているのだが、なんだか味が変わっているように感じる。これって単なる気のせい?

そこでハーゲンダッツジャパンの広報の方に話を聞いてみた。すると、どうやら本当に味が変化しているらしい。
「アイスクリームの中には目に見えない氷の結晶であるアイスクリスタルがあります。アイスクリスタルが時間の経過や温度変化によって成長すると、アイスクリーム本来のなめらかさが失われザラザラした舌触りになり、さらに風味や味も変化してしまいます」
一度溶けたアイスクリームを再び凍らせるのは、やはりおすすめできないそう。
「その場でお召し上がりにならずにお持ち帰りになる場合は、原則ドライアイスをお入れすることをおすすめします」
もちろん常にドライアイスが準備できるとは限らないが、基本的には持ち運び時間の長短にかかわらず、ドライアイスを入れた方がベター。

ところでドライアイスを入れておくと、スプーンが刺さらないほどカチカチに硬くなってしまうことがある。食べごろの硬さに戻すにはどうすればよい?
「アイスクリームの食べごろ温度はマイナス14〜17度くらいです。ドライアイスはマイナス79度と低温のため、ドライアイスをはずしてご家庭の冷凍庫に置いてください」
食べごろの目安としては、
「冷凍庫から出して、スプーンがスーッと入るくらいが食べごろです」

ハーゲンダッツをはじめ、こだわりのアイスクリームが増えている昨今。ちょうど5月9日はアイスクリームの日。
ぜひ当日はお気に入りのアイスクリームを溶かすことなく、その風味をあますところなく楽しんでみては?
(古屋江美子)
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