中国国有石油大手の中国石油化工集団(シノペック・グループ)、車載電池大手の寧徳時代新能源科技(CATL)はこのほど、北京で戦略的協力枠組み協定を締結した。

両社は太陽光発電・エネルギー貯蔵・充電・マイクログリッド(小規模電力網)技術の実証と応用を共同で進める。

共同出資した会社を頼りに、乗用車向け電池交換事業の展開を急ぐとともに、総合エネルギーステーション分野における商用車向け電池交換事業の実現可能性を検討する。

科学技術イノベーションでは、エネルギー貯蔵や電池交換など電池の応用に関する基準の作成と改定を推進するとともに、石油化学工業品のライフサイクルの全過程で排出された「温室効果ガスの量」を二酸化炭素(CO2)量で表した「カーボンフットプリント」の推計方法論の研究および信頼できるデータの推計を共同で行う。

エネルギー貯蔵分野では、商工業向けエネルギー貯蔵、製錬企業のエネルギー貯蔵・給電、ディーゼル発電機の代替としてのエネルギー貯蔵・給電など複数の分野で提携する。CATLは最先端のエネルギー貯蔵技術を生かし、シノペックの省エネ・排出削減を支える。(新華社北京)