第18回北京国際自動車ショー初日の4月25日、トヨタ自動車は中国IT大手テンセントとの戦略提携を発表した。

中国向けに販売する電気自動車(EV)でテンセントと協力する。

テンセントが強みとする人工知能(AI)やクラウド、デジタルエコシステムなどを、トヨタのソフトウエア定義車両(SDV)など多彩なモビリティサービスと融合させ、ユーザーにより豊かなモビリティ体験を提供する方針だという。

テンセントは自動車産業のデジタル化・スマート化の推進に注力しており、これまで100社以上の自動車メーカーやモビリティ技術企業と提携し、累計1500万台以上のスマートカーにサービスを提供している。

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中国ではEVが急速に普及し、中国自動車メーカーが攻勢を強めている。トヨタは中国販売で苦戦を強いられているが、地元中国企業と提携することで開発効率を引き上げる。

トヨタの最高技術責任者(CTO)を務める中嶋裕樹副社長は「中国はスマート化で世界をリードしている。トヨタは中国現地のパートナーと共に未来を創造していく」と述べた。

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(36Kr Japan編集部)