中国上海市文化・観光局の最新データによると、今年上半期(1~6月)に同市を訪れた日本人観光客は29万1000人に上り、前年同期比で58.5%の大幅な増加となった。日本は上海にとってインバウンド客(入境観光客)の主要な供給源の一つとなっている。
中国旅行社総社(上海)で日本語ガイドを務める馮嶢さんによると、ビザ免除措置の継続的な緩和に加え、決済・言語・交通環境の利便性も向上したことで、個人旅行で訪れる日本人観光客が増えている。団体旅行客は高齢層の参加が多く、上海や長江デルタ地域にある古典庭園や文化遺跡への関心が高いという。地元グルメも日本人観光客に好評だ。
今年の上海のインバウンド市場は活況が続いており、上半期の訪問者数は前年同期比37.6%増の延べ415万8000人。このうち外国人観光客は53.3%増の312万1000人に上った。日本人観光客の回復に加え、韓国からは2.3倍の42万4000人、タイからは2.4倍の25万4000人が訪れるなど、近隣諸国からの訪問が目立っている。【新華社上海】