中国スマートフォン大手の小米(シャオミ)が発売した多目的スポーツ車(SUV)タイプの電気自動車(EV)「YU7」が、7月6日に納車が始まったばかりにもかかわらず、早くも中古車市場を賑わせている。

現在、中国全土で中古車として販売されているYU7は、最上位モデルの「YU7 Max」を中心に100台余り。

ほとんどが数十~100キロメートルしか走行していない典型的な「新古車」で、販売価格は35万~39万元(約700万~780万円)に集中しており、基本的には購入価格に1~2万元(約20万~40万円)を上乗せして販売しているもようだ。

公式データによると、YU7は販売予約開始から18時間で約24万台の受注が確定した。しかし公式アプリによると、納車期間は標準モデルが57~60週間、Proモデルが49~52週間、Maxモデルは最長で1年以上かかる見込みとなっている。

膨大な受注台数に生産能力が追いつかない状態は、YU7の希少価値を高め、転売業者に利ざやを稼ぐ機会を与える。シャオミから早い納車時期を示された購入者が、価格を上乗せして購入権を譲渡するケースも現れ始めた。

1時間29万台の予約殺到⋯シャオミEV「YU7」、異例のヒットで納車は1年待ち

*1元=約20円で計算しています。

(36Kr Japan編集部)

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