中国の自動運転企業「小馬智行(Pony.ai)」はこのほど、ルクセンブルクで自動運転タクシー(ロボタクシー)の公道試験を開始し、グローバル展開に向けて大きな一歩を踏み出した。
ルクセンブルクのモビリティ大手「Emile Weber」と連携し、レニンゲン市で第1段階の試験を開始しており、今後は段階的に試験エリアを拡大する計画だという。
小馬智行は2025年4月初め、ルクセンブルク交通・公共事業省から同国初となるロボタクシーの試験運営許可を取得。これに先立つ2024年9月には、同国に欧州研究開発センターを設立している。
現在、小馬智行の自動運転車による試験走行距離は世界で累計4500万キロメートルを突破し、中国では北京市、上海市、広東省広州市・深圳市の4大都市でロボタクシーサービスを展開している。同社は中国市場での豊富な運用実績をベースに、世界各地のパートナー企業と連携しながらグローバル展開を進める。
2025年5月には、米モビリティ大手のUberと戦略提携を締結し、中東の主要市場でサービスを開始。ドバイ道路交通局(RTA)とも戦略提携を結び、ロボタクシーの導入を推進している。シンガポールでは、地元モビリティ大手のコンフォートデルグロと連携し、ロボタクシーの商用運行に向けた可能性を模索する。韓国ではPonyLinkと協力し、25年1~3月期にソウル市江南区で公道試験を開始した。
(36Kr Japan編集部)