中国版インスタグラムと呼ばれる「小紅書(RedNote)」は、2025年の純利益が前年比3倍の30億ドル(約4400億円)に拡大する見通しだ。同社は上場を視野に事業強化を進めている。
小紅書が年内に新規株式公開(IPO)の手続きを開始するとの情報もあり、評価額は310億ドル(約4兆6000億円)にまで上昇している。同社の収益力は競合する写真・動画共有型SNSを大きく上回る。2025年の利益予測は米Pinterestの24年の純利益の1.5倍。Snapchatを運営する米Snapは黒字化すらしていない。
2013年に設立された当初は、海外でのショッピング情報を提供していたが、現在では中国の若者が旅行や美容、ファッションなどライフスタイル全般の情報を共有するプラットフォームに成長。月間アクティブユーザー(MAU)は約3億人に上る。現在は広告収入に加え、アリババグループや京東集団(JDドットコム)と提携してECサービスを強化し、収益の拡大につなげている。
2025年初めにTikTokが米国で規制される可能性が高まった際、小紅書は代替アプリとして一躍注目を集め、国際的な知名度が大きく高まった。
*1ドル=約148円で計算しています。
(36Kr Japan編集部)