中国ティードリンク大手6社の「蜜雪氷城(MIXUE)」を運営する蜜雪集団、「古茗(GOOD ME)」を運営する古茗控股、「滬上阿姨(AUNTEA JENNY)」を運営する滬上阿姨(上海)実業、「覇王茶姫(CHAGEE)」を運営する茶姫控股、「茶百道(Cha Panda)」を運営する四川百茶百道実業、「奈雪的茶(Naisnow)」を運営する奈雪的茶控股が、相次いで2025年6月期中間決算を発表した。6社の上半期(1~6月)の合計売上高は330億元(約6900億円)、純利益は50億元(約1050億円)をそれぞれ超えた。

うち4社は増収増益となった。

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具体的にみると、蜜雪の1~6月の売上高は148億7500万元(約3100億円)、純利益は27億2000万元(約570億円)となり、5万3014店の店舗数は6社をリードした。古茗は売上高が41.2%増の56億6300万元(約1190億円)、純利益が2.2倍の16億2500万元(約340億円)となり、いずれも高めの伸びで追い上げた。茶姫の売上高は2割超増の67億2500万元(約1400億円)、純利益は7億1300万元(約150億円)だった。四川百茶百道は売上高が25億元(約525億円)、純利益が3億2600万元(約68億円)、滬上阿姨は売上高が18億1800万元(約380億円)、純利益が2億300万元(約43億円)となった。奈雪的茶は売上高が21億7800万元(約460億円)、純損失は1億1700万元(約25億円)となり、赤字額が減少した。

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1~6月の店舗展開は、「蜜雪氷城」の世界店舗数が5万店を超え、前年同期比で9796店(22.7%)増加した。「古茗」の店舗数は1万店を突破して1万1179店になり、1663店(17.5%)増加した。「覇王茶姫」は出店ペースが最も速く、店舗数は2042店(40%以上)増の7038店となった。「滬上阿姨」の店舗数は9436店、「茶百道」は8444店、「奈雪的茶」は1638店だった。

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中国コンサルティング大手の灼識諮詢(CIC)は報告書で、中国の人々の消費能力の向上に伴い、中国のティードリンク産業は大規模化の新段階に入り、28年には店頭でつくるティードリンクの市場規模が約5500億元(約11兆6000億円)、茶系飲料全体の小売市場規模は約6500億元(約13兆7000億円)になるとの見通しを示した。【新華社北京】

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