毎週、ゴルフツアー会場で選手たちを撮影し続けるプロカメラマン。インサイドロープでプロゴルファーの凄みや熱気を感じ、ときおり会話のやりとりを見聞きするなど、“試合中の選手たちに最も近いメディア”であるツアーカメラマンが見た印象的な景色を紹介する。
【ヨネックスレディス編】
ちょっと後ろ姿?福田カメラマンが撮影した優勝の瞬間はこんな感じ【フォトギャラリー】
2014年の海外メジャー「エビアン選手権」を含む米ツアー3勝を挙げているキム・ヒョージュ(韓国)出場でも話題を呼んだ今大会。下馬評通り最終日を首位タイで迎えたヒョージュは、上田桃子との一騎打ちに。だが、9番でヒョージュがダボを叩いて2打差となるとそこからは上田の独壇場。最終ホールでバーディを奪ったときには、6打もの差がついていた。
この姿を撮影していた福田文平カメラマンも「たたずまい、ウェアの着こなし、まとう雰囲気…、とてもフォトジェニック(写真映えする)な選手。上田選手の強い勝ち方はとてもかっこよかった」と感じたが、一方でこんなジレンマも…。

「仕方が無いことなのですが、かなり差がついてしまった分ガッツポーズはあまり多くなかったですね。最後も手を上げて歓声に応えて、キャディさんとハイタッチ。それはそれでとても素敵な瞬間ではありましたが…」(福田カメラマン)
最後のパッティングで勝負を決める。そんな瞬間も撮影したい。「最近はカメラに向かってピースや笑顔などをしてくれる選手が増えてきました。それは非常にありがたいこと。
しかし昨年優勝した大山志保選手や上田選手はガッツポーズを撮りたくなる選手。この写真は2日目の18番グリーンのものですが、ギャラリーさんも一緒にガッツポーズをしていて、電気が走るようなグルーヴ感がありましたね。最終日もついついグリーンでのド派手なガッツポーズを期待しすぎて、ちょっとカメラ位置を間違えちゃったかなと。あ、これ単なるカメラマンのボヤキですね(笑)。今回は素直に上田選手はやっぱりカッコ良かった!」と絵になる32歳の優勝に興奮気味だった。

■ヨネックスレディス最終結果
■ツアーの決定的瞬間が色々 カメラマンの景色一覧
■マスターズを彷彿 記憶に残るガッツポーズ!
■ウォーターショットを撮影… ってそのまま裸足!?
■奇蹟の一枚に選手も驚き “平成最後”の“日暈”が川奈に出現