<資生堂 アネッサ レディスオープン 最終日◇7日◇戸塚カントリー倶楽部(神奈川県)◇6513ヤード・パー72>
「今年の目標は女子力アップでした」。20歳の渋野日向子が明かしたプライベートの目標だ。

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大会主催の資生堂が掲げるテーマ「強く、美しく、輝くとき。」を体現した。強い雨と風の中、強さを失うことなくバーディを奪っては笑顔を見せ、最後には両手をあげて輝いてみせた。
同学年から1年遅れで、昨年7月のプロテストに合格。当初の目標は夏以降のステップ・アップ・ツアーで稼いで1000万円を超えることだったが、711万円あまりで目標未達。明けた今季はシード権獲得を掲げた。金額にして約2400万円がひとまずの目標だった。

そんな渋野の転機は3月の「ヨコハマタイヤPRGRレディス」。優勝争いに加わり6位タイに終わったが、2カ月後の「ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ」で衝撃の優勝。そして、先週の「アース・モンダミンカップ」でも賞金を上積み。年間獲得賞金は5000万を超えた。
「目標は上方修正して1億円」とし迎えた今大会。悪天候の中でも前を向き続け、強さを発揮した。
最後ははじける笑顔で美しさも表現。まさに光り輝いた瞬間だった。
優勝副賞としてアネッサ含む資生堂化粧品100万円ぶんが贈られるが、これを知って、優勝スピーチで飛び出した冒頭の言葉。20歳の渋野が明かしたプライベートな目標の発表に、集まったギャラリーも笑顔がこぼれた。
「強さは70点、美しさはゼロです(笑)。きょうは優勝できたので、少しは輝いていると思いますけど」とした渋野。
これからも強く、そしてさらに美しく、光り輝くツアーの太陽になる。(文・高桑均)

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