<日本女子プロゴルフ選手権コニカミノルタ杯 2日目◇13日◇チェリーヒルズゴルフクラブ(6425ヤード・パー72)>
仲良しの田中瑞希も「めっちゃ興奮しました」と舌を巻いた。吉本ひかるが大会2日目に17番ホールでホールインワンを決めて200万円のホールインワン賞を獲得(提供:ミサワホーム株式会社)。
1イーグル・6バーディ・2ボギーの「66」とこの日2番目となる好スコアをたたき出し、トータル6アンダーの3位に浮上した。
前回のホールインワンでは吉本美人4姉妹で記念撮影!
吉本は出だしの10番でバーディを奪ったものの、12番でボギーで流れがすぐに切れてしまう。その後も首をかしげる展開が続いたが、迎えた17番。初日から申ジエ(韓国)ら名手たちがグリーン手前の池につかまった難ホールで、「難しいから、とりあえずグリーンに乗せよう」と6番アイアンを振り抜いた打球はピンへ一直線。カップ手前の縁を壊しながら、そのままカップに収まるバスケットボールのダンクシュートさながらの“ダンクエース”。同組の選手とハイタッチで喜びを分かち合った。

その後もホールインワンの勢いそのままに、折り返しての1番から3連続バーディ。ボギーを1つ挟んで7番、9番でもスコアを伸ばしてホールアウト。エース達成後に5つのバーディを奪う猛チャージで首位とは2打差。堂々の最終組に名を連ねた。
流れに乗れたのには理由があった。「リゾートトラストレディス」2日目に試合で初めてエースを達成したときは、次のホールではバーディを奪ったものの、2つ目のホールで池ポチャのダブルボギー。
「ホールインワンを決めて、気持ちがふわふわしちゃっていました」。さらには、このエース達成のボールをその後、池に入れてしまう始末でせっかくの好プレーをスコアにつなげられずにいた。
そのため、この日は「気持ちを切り替えないと」と逆に集中。前回と同じ轍は踏まないとばかりに気を引き締めた。その結果が後半の猛チャージ。なお、この日達成したボールは日付を書き込み大切にしまっていた。

また、リゾートトラストレディスでは、全てのパー3に賞金800万円というツアー最高峰のホールインワン賞が設けられていたが、最終日のみのため吉本はもらえず。賞金10万円と記念品のアクセサリーが送られたが、一日早かったため「うれしいけど、明日がよかったですね」と苦笑いするシーンもあった。だが、今大会は大会全日に設けられており、しかも達成者均等割ではなく、全員に200万円。「本当にうれしい。何に使おうかな」ととびっきりの笑顔がはじけた。
滋賀県出身の吉本にとって関西圏の今大会には、いつも以上に応援が多い。
「昨日も今日もたくさんの方が来てくださったので、明日以降も増えると思います。期待に応えられるように頑張ります」。エース達成の勢いと大声援の後押しに乗って、ムービングデーに一気に首位を捉えにかかる。(文・秋田義和)

■日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯 2日目の結果
■日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯 3日目の組み合わせ
■吉本ひかる今季成績&プロフィール
■原英莉花と吉本ひかるがお互いに「勝てない」と思うところは?
■上田桃子のコーチが語る吉本ひかる飛躍の要因