開幕を目前に控えた女子プロゴルファー日本一決定戦に、2000年度生まれの“プラチナ世代”のホープたちが初めて挑む。
笑顔でコースを回るプラチナ娘たち【LIVEフォト】
舞台となるJFE瀬戸内海ゴルフ倶楽部は、昨年11月に行われた最終プロテストの会場でもある。
約10カ月前のプロ資格をかけた戦いを、「大変な週で、今思えば苦しかったです」と振り返る。ショットの状態も好調を維持していることもあり、当時よりは「気楽」に初日を迎えられる。
一方、そのプロテストで1打足らず失敗という苦い経験をした後藤未有は、「前向き」な気持ちでひさしぶりのコースを踏んだ。プロテストの時よりもティが後方に置かれる場所もあり、少し距離も伸びるなど変化も感じる。それもあって「難易度が高い」とこちらも印象は当時と変わらないが、「パー5などでしっかりバーディを獲ることも大切ですが、ボギーを打たないことが一番のスコアメイクになる。
嫌な思い出がよみがえりそうな場所でのメジャー大会となったが、「ここで1打足らずに落ちたから嫌だな、とかは思いません。逆にリベンジできたら」と、その経験も糧にする。「プロしか出られない大会で、これまではテレビで見ていた。そこにいるのは不思議な気分ですね」と言うが、「1日2、3アンダー獲れればいい位置にいられると思います」と目標スコアは明確。悔しさを晴らすような活躍に期待がかかる。
そして本来ならここでプロテスト受験を予定しながら、アマチュア時代のツアー優勝による権利でプロ転向を果たし、テストを“回避”した古江彩佳も「楽しみ」と開幕を待ちわびる。プロテスト対策で一昨年にラウンドしたこともあるリンクスコースで、大事になるのが「風の読み」。目標スコアは「1日3アンダーは誰かしら出てくると思う。2ケタは出したいですね」と設定した。
開幕前日の9日(水)には、昨年プロ転向の権利をつかんだ「富士通レディース」の無観客開催も決まった。「ディフェンディングチャンピオンという肩書がプレッシャーになるかもしれないけど、それも楽しめたら」と、この吉報に胸をなでおろす。
そのほか、こちらも昨年のプロテスト合格組の吉田優利、澁澤莉絵留も出場。練習ラウンドでは、同世代の選手同士で笑いながら楽しそうにラウンドする姿も見られた。今季初のメジャーも若い力の台頭を感じる大会になるかもしれない。
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