『80打っても、90打っても怒らないから、攻めてきなさい。思いっきりやって、自分で誕生日を祝ってきなさい』
みんな良い笑顔! 佐伯三貴と“門下生”たち【写真】
師匠の言葉に発奮した。
「ラウンド中は、(師匠の佐伯)三貴さんの『パーでいいんよ。絶対チャンスが来るけん』って言葉が常に頭にあった。きょうはそのおかげで、メリハリのあるゴルフができた。27歳、最後のショットは108ヤード。
きのう、27歳最後のラウンドはイーグルフィニッシュ。28歳の初ラウンドも5番パー4でバーディ先行と快調に滑り出すと、9番からハーフを挟んで3連続バーディを奪った。終わってみれば、ボギーフリーでベストスコアタイとなる「68」。会心の逆転勝利に笑みがこぼれた。
師匠の佐伯との出会いは2018年5月までさかのぼる。「大学(東北福祉大)の先輩で、最初は挨拶がないと怒られました。
昨年の「大王製紙エリエールレディス」を最後にツアーの第一線から退いた佐伯。今では、2週前の「日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯」で優勝争いを演じた田辺ひかりをはじめ、多くの門下生を抱える“佐伯塾”の長として後進の育成に励んでいる。
パットの名手としてならした佐伯の指導は的確だ。「本当に細かいことまで教えていただけるし、教え方が上手いので分かりやすいです。私はパッティングが苦手なので、まだまだ伸びしろがあると思います」と、さらなる高みを見据える。
尊敬してやまない師匠の故郷・広島で初優勝。忘れられない誕生日となった。
■中国新聞ちゅーピーレディース 最終結果
■沖せいら プロフィール
■新世代のお姉さん役が“弟子”に教えていること【佐伯三貴の目】
■松田鈴英と沖せいらにみる同期という存在の重要性【記者の目】
■ツアー会場で目撃 これが“佐伯塾”の練習の様子