3月4日から行われる「ダイキンオーキッドレディス」で幕を開ける2021年の国内女子ツアー。だが、今年は例年にない特別なことが多い年。
ということで「21年の女子ツアーで知っておきたいこと」を予習・復習しておこう。今回は選手の出場試合数を大きく左右する「リランキング」について。
昨年の熱戦を大会ごとに写真で振り返り!
18年から導入されているリランキング(※詳細後述)は、シーズンが統合された今季も実施される。この対象になるのは19年の賞金ランキング51~55位の選手と、QT(増枠QTは例外)を経てトーナメントに出場する非シード選手たちだ。では当初の予定から大幅にスケジュールが変更された今季、その実施時期はいつになるのか?
日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)は、昨年の時点でQTランク等の“有効試合数”を21試合と規定している(権利保障大会)。ちなみにこの試合数には、出場選手が限られる「日本女子オープン」、「TOTOジャパンクラシック」、「JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」の3大会は含まれていない。
昨年行われた権利保障大会は11試合となり、今後残り10試合を消化した後が第1回リランキングの実施タイミングとなる。
現時点で発表されている日程にこれを照らし合わせると、10試合目は「ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ」(5月6~9日)。メジャー大会を終えた後に、大幅に出場資格が見直されることになる。
さらにそこから7試合を終えた後には第2回リランキングが行われる予定だ(現時点でアース・モンダミンカップ終了後)。ただしこれらは、あくまでも21年の初戦からすべての試合が行われた場合の話で、今後の情勢では変更や、「第2回は行わない」などの選択肢も残されているとJLPGAは説明している。
※リランキング…シーズン途中の獲得賞金に応じて、選手の優先出場権を見直す制度。
例えばQT資格で出場する選手でいうと、今季は現時点で「ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ」までは、ランク1位の木戸愛、同2位の河野杏奈、同3位のフェービー・ヤオ(台湾)…、と上位から順に出場権が下りてくるが、同大会後にそれが見直される。『その時に調子のいい選手に出場権を与える』ための仕組みといえる。