<マスターズ 事前情報◇6日◇オーガスタ・ナショナルGC(米ジョージア州)◇7475ヤード・パー72>
米国男子ツアーの平均飛距離は320ヤードオーバーで1位。コースによっては400ヤード近く飛ばすこともあるブライソン・デシャンボー(米国)が、新たな武器を手にオーガスタを攻略する。

デシャンボーの新しい1Wはソールに鉛がべったり【写真】
昨年11月に行われた本大会前には、48インチのドライバーを「入れるかも」と話していた。結局これはかなわなかったが、6日(火)の大会前公式会見に臨んだデシャンボーによると、「新しい1本を入れるよ」。どうやら、数年かけて開発してきた『コブラ』の新しいプロトタイプドライバーで、メジャーに挑むことになる。
「いまのところ、先週の練習と今週の練習場ではいい結果が出ている。いい結果が出そうだ」と、自信を見せる。最近では「大学生からSNSでダイレクトメッセージが届くんだ。
『どうやったらもっと強くなれるの? 速く振れるの?』とかね」。飛ばし術に関しては世界中のゴルファーが注目するところ。今週もどうやら、異次元の飛ばしをもくろんでいる。
例を挙げると、「1番は右の林の上を行く。3番(パー4)はドライバーで乗せる。5番も左のバンカーを越す。
11番も右の林を越える」。例年に比べて硬く締まったコースコンディションもあって、今年は今までの常識を覆す“デシャンボー・ルート”が見られそうだ。
ビッグドライブでファンを魅了するのは間違いないところだが、「問題はパー4でいかにチャンスをつくってバーディをたくさん獲れるかなんだ」。いくら飛ばしても、複雑かつ高速グリーンでチャンスにつけるには、グリーンを狙うショットがもっと重要になってくる。
「硬くて速いコースだとなぜか結果はいい」とデシャンボー。昨年9月の「全米オープン」でも異次元のゴルフで初メジャータイトルを獲得。
実績もパワーも十分。あとはオーガスタの新攻略法がはまれば、またまた快記録を打ち立てるかもしれない。

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