来月51歳の誕生日を迎えるフィル・ミケルソン(米国)が歴史的な勝利を果たした。首位から出た「全米プロゴルフ選手権」最終日。
メジャー4勝のブルックス・ケプカ(米国)と最終組でスタートしたミケルソン。1番でボギーを喫し、バーディとしたケプカに首位の座を奪われたが、そこからボギーを打ちながらもバーディを重ねた。前半を終えて2打リード。
10番でバーディを奪うとボギーのケプカとの差をさらに広げた。13番、14番では連続ボギーを喫するが、後続もスコアを伸ばせずに2打のリードを持って最終3ホールへ。16番でもバーディを奪ったミケルソンがリードを3打に伸ばすと、17番をボギーとしながらも、なんとか2打リードで逃げ切った。
これまで50歳代でメジャー大会の最終日最終組をプレーしたのはボロス、グレッグ・ノーマン(オーストラリア)、トム・ワトソン(米国)の3人。いずれも優勝を手にすることはできなかったが、ついにミケルソンが史上初の偉業を達成した。
今年の3月まで世界ランキング100位内をキープしていたミケルソン。1425週間ものあいだ世界のトップ100を守ってきたが、今大会前は115位まで落ちていた。衰えもささやかれて、この2年は低迷していたが、この日は飛距離自慢のケプカに負けないドライバーショットを見せるなど、圧倒的なパフォーマンスを見せた。
これで2019年2月の「AT&Tペブルビーチ・プロアマ」以来の米ツアー45勝目。53年ぶりに塗り替えたメジャー最年長優勝記録。ここから5年間は全メジャーへの出場権も確保した。