<ニチレイレディス 2日目◇19日◇袖ヶ浦カンツリークラブ・新袖コース(千葉県)◇6550ヤード・パー72>
次週の「アース・モンダミンカップ」終了後の世界ランキングで、いよいよ東京五輪代表2人が決定する。世界ランキング10位の畑岡奈紗は確定。
同24位の稲見萌寧が日本勢2番手で一歩リードして、古江彩佳は日本勢3番手の同28位につけている。古江にとっては、来週の望みをつなげるためにも、気が抜けないラウンドが続く。稲見を逆転するためには優勝が絶対条件だったが、2日目はスコアを2つ伸ばすだけにとどまり、稲見と同じトータル2アンダー・27位タイ。同組でで最終日に進む。
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ここで、今大会で古江の五輪代表入りの可能性が消滅するケースをおさらいしよう。
・稲見が優勝、古江は3位以下で消滅
・稲見が2位、古江は6位以下で消滅
・稲見が3位、古江は約40位以下で消滅
また、今大会で古江が稲見を五輪ランキングで逆転するには、古江が優勝して稲見が3位以下になることが条件となる。
最終日に6打差を逆転して優勝するのは、古江と稲見なら可能性がないとはいえない。それでも古江はなんとしても、稲見より上の順位では終えたいところ。来週までに稲見を逆転して、さらに「KPMG全米女子プロゴルフ選手権」に出場する五輪ランキング4番手の渋野日向子を上回っていれば、古江が逆転で五輪代表をつかむことになる。
そんな状況で迎えた2日目の古江は、アウトコースからスタートした出だしの1番ホールでは3メートル、2番ホールでは5メートルを沈めて、連続バーディを奪った。「このまま行きたいと思った」ところだったが、5番、7番ホールとボギーとして波に乗れず。「雨もあったりして、フェアウェイに置けているのに、そこからもったいないミス。
雨でリズムが早くなってミスして、パーオンできずボギーが多かった」と振り返る。
ホールアウト時点ではトップと4打差で「追いつける打数かなと思う」と言っていた古江だったが、最終的に2日目を終えてトップとの差は6打に開いた。「自分に集中して、(トップとの差は)気にせずにやっていきたい」とマイペースを貫く考えだ。五輪代表への意気込みを聞かれても「相手は相手、自分は自分と考えて、集中だけできたらいい」と話す。
続いて集中力を保つために心がけていることを聞かれると、古江はしばらく考えた後に「おなかを空かせないとか(笑)。飲み物をちゃんと飲むとか、ちょこちょこ食べたり飲んだりするのもけっこう大事だなと思う。
空腹を感じる前にちゃんと食べたい」と意外な答えが返ってきた。きょうは前半ハーフと後半ハーフの間に1時間ほどの待ち時間があった。そこでは「おにぎりとトマトを食べていた」という。
そんな古江は集中力を高めるために、一日のマネジメントも大切にしている。コースに来るときまではゴルフのことを考えずに、ロッカールームでその日のピンポジションをヤーデージブックに書き込むのをスイッチにゴルフのことを考え始める。「車のなかでは気持ちを高めるというか、ノリノリになれるように曲を聴く」のが日課だ。
ちなみにきょうの曲は「忘れました」。
稲見の“直接対決”となった最終日。「上手い選手ですし、プレーをじっくり見られるのもうれしい」という古江だが、スコア次第では自身が五輪代表争いから脱落する可能性もある。古江はいったい、どんな曲をかけて会場に向かうだろうか。


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