
近年、政府や自治体だけでなく、企業も環境問題への社会的責任や社会的役割が求められており、今回の調査結果からも、生活者の環境問題への関心の高さと、学校での環境教育や環境に配慮した教材の導入を希望する声が浮き彫りとなったという。
また、今回の調査では、小学校での環境教育に対する親の意識も明らかにするため、小学生の子どもをもつ全国の男女を対象にしたとのことだ。
“環境問題への関心がある”子育て世代は6割超
環境問題への関心については、64.8%と半数以上の人が「関心がある」「やや関心がある」と答えており、環境問題に対して何かしらのアクションを行っているかは別として、比較的関心が高いことが明らかとなった。また環境に配慮した商品を製造・販売するブランドや企業に対するイメージとして、「好印象である」「やや好印象である」と回答した人は、環境問題への関心度よりも高い80.5%という結果に。
“環境問題への関心がある”子育て世代は6割超好印象だと感じる理由は、「環境に配慮した取り組みは、社会的に必要と思うから」が62.0%、「個人としてできることから貢献したいから」が51.2%、「生活スタイルとして、取り入れていきたいから」が21.0%、「社会的風潮として、流行感を感じるから」が18.1%。
環境配慮に取り組むブランドや企業に対して好印象を持つだけでなく、そのようなブランドや企業が製造・販売する商品を積極的に利用したいという意向が高いことが明らかになった。

約8割の親が学校での環境教育を必要視している
子どもの“環境教育”に関しては、「必要と思う」が31.9%、「ある程度必要と思う」が43.9% と、多くの親が必要視。また、環境教育の中でも「環境に配慮した教材」の導入に関して「進めてもらいたい」「ある程度進めてもらいたい」と希望する声も約8割と多数上がったとのことだ。
多くの親が、「環境に配慮した教材」の導入を“子どもが環境教育を学ぶきっかけ”の一つとして考えており、環境教育への理解が深まっていることや、子どもの今後の成長にとっても環境教育が大切だと考えられていることが明らかとなった。

地球環境にやさしい「エコ素材使用のリコーダー」支持率は7割超
「環境に配慮した教材」に対する考えを踏まえ、これからの購入が予想されるリコーダーを例として、地球環境にやさしい「エコ素材使用のリコーダー」についても調査を実施。
購入検討する際には、価格よりもモノ自体が持つ価値や質、環境教育の一環など、子どもの将来に繋がるモノの付加価値を重視する親が多いということが明らかとなった。
【調査概要】
調査期間:2023年4月14日~4月17日
調査対象:小学生の子どもをもつ全国の男女(20~49歳)
有効回答数:900サンプル
<参考>
ヤマハ『小学生の子どもをもつ親の約8割が、学校での環境教育として「環境に配慮した教材」を希望』