
また、エアコン節電方法やエアコンの長持ちにも繋がる使い方の工夫や真冬ならではの「霜取り運転」についても解説する。
冬のエアコン暖房利用について調査
■エアコンの寿命は何年?
「現在使用しているエアコンは、何年ほど使用しているか?」という質問では、26%が10年以上使用中であると回答。

家庭用エアコンの標準使用期間を過ぎると、経年劣化から発火・けがなどの事故につながる可能性があるほか、部品の保有期間を10年と定めているメーカーも多いため、期間外のエアコンが故障したのに、部品がなくて修理できないことも。
エアコンの調子が悪いと思ったら期間を確認し、10年以上経っている場合は買い替えることもおすすめとのことだ。
■エアコン長持ち対策。正しい対策とNG対策は?
「エアコンを長持ちさせるために気をつけているか?」という質問では、「気をつけている」43%に対し「気をつけていない」49%と回答が分かれる形に。

一方、「フィルターの掃除」「設定温度を控える」は正しい対策だという。
しかし、「最後にエアコンのフィルター掃除をしたのはいつか?」という調査では、「3カ月以上前」が40%、「フィルター掃除をしたことがない」は19%という結果に。

ほかにも、「室外機の掃除」も風の通り道を確保し、エアコンの負荷軽減につながるとのことだ。
■真冬ならではの「霜取り運転」に要注意
エアコン暖房ピーク時に、もう一つ知っておいていただきたいのが霜取り運転。屋外の温度が低く湿度が高いときに、室外機に霜がつくことがあるが、霜がつくとエアコンの性能が低下して、暖房がきかなくなるため霜を溶かす必要があるという。
霜取り運転は、暖房が室外機の霜を溶かすのに使われている状態で、霜取り運転中は部屋を暖めることができないため、暖房運転は一時的に停止となり、霜取り運転が終わると自動的に暖房運転が再開される。
今回、この霜取り運転の認知度を調べたところ、「聞いたことがあり、内容も知っている」は29%にとどまり、「聞いたことはあるが、内容は知らない」(35%)、「聞いたことはない」(37%)と、実に72%の方が霜取り運転を知らないことがわかった。

■都道府県別霜取り運転データ
霜と聞くと寒い地域もしくは積雪の多い地域などでの出来事と思われやすいが、-7度~5.5度の間が一番霜が付きやすい条件となっており、「室外機に霜が付きやすいとされる温度」になることは珍しいことではないという。今回同社は、パナソニック エオリアアプリに接続したエオリアユーザーの利用データをもとに、冬季(2024年2月)の霜取り運転率を集計。
昨年2月に1回以上霜取り運転を行ったエアコンの割合を算出したところ、北海道や新潟県では30%を超える結果に。一方、東京都・愛知県・大阪府など都市圏や九州地方でも3~9%程度の霜取り運転率となっており、寒冷地以外でも霜取り運転が発生することがわかった。

調査地域:全国
調査期間:2024年12月4日~12月11日
調査方法:インターネット調査(協力:ジャストシステム)
調査対象:エアコンを所有している20~60代の男女
有効回答:537名(男性:265名、女性:272名)
<参考>
パナソニック「エオリア」調べ『2024年 今冬の睡眠に関する実態調査』