現代人の「スマホ疲れ」、約9割がスマホ利用による手の痛みなど不調を実感 手指酷使世代は30代
SPRASANNは、500名を対象に、スマホ使用時の手の不調や既存スマホアクセサリーの満足度について調査を実施し、結果を公表した。

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スマホ使用時の手の不調や既存スマホアクセサリーの満足度について調査

■1日のスマホ時間、全体の76%が2時間以上! 10%は6時間以上!

年代別の1日あたりのスマートフォン使用時間をグラフ化したところ、20代から40代にかけては「2~4時間」の利用が最も多く、特に30代は過半数(64.5%)がこの層に該当しており、家事に仕事にと忙しい中でも、しっかりと使い込んでいることが伺える結果に。

また、「4~6時間」以上の長時間利用者は、20代でやや多いものの、より上の年代では比較的少なく抑えられている。


現代人の「スマホ疲れ」、約9割がスマホ利用による手の痛みなど不調を実感 手指酷使世代は30代
年代別の1日あたりのスマートフォン使用時間総じて、年代が下がるほどスマートフォンの使用時間が長くなる傾向が読み取れる結果となった。

■スマホ利用で手に不調、約9割が自覚。現代人の“スマホ疲れ”が深刻化

スマートフォンの使用によって手が痛くなったり疲れたりする経験については、「よくある(37.2%)」と「たまにある(52.4%)」を合わせると、実に89.6%もの人が何らかの形で手に不調を感じていることがわかった。

一方で、「あまりない(9.6%)」や「全くない(0.8%)」と答えた人はごく少数にとどまっており、スマホ利用が手の疲労や痛みの一因になっていることが明確に示されてる結果に。

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スマートフォンの使用によって手が痛くなったり疲れたりする経験

■“手指酷使時代”が到来…指の痛みはスマホユーザーの約6割!手首の痛みは5割超

スマートフォンの使用により痛みや疲れを感じる身体の部位を複数選択で聞いたところ、最も多かったのは「指」(307件)で、次いで「手首」(278件)と、圧倒的に手に関連する部位に集中。

スマホ操作において指と手首に負担がかかっている現状が如実に表れており、長時間の使用による慢性的な負荷が懸念される。さらに「首」や「肩」にも一定数の不調が報告されており、スマホ姿勢による全身への影響が無視できない結果となった。

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スマートフォンの使用により痛みや疲れを感じる身体の部位

■“手指酷使世代”は30代!半数以上が手の不調について「よくある」と回答。 深刻な状況が浮き彫りに

年代別にスマートフォン使用時に感じる手の痛みや疲れの頻度をみると、特に30代で「よくある」と回答した割合が他の年代と比べて最も高く、スマホ使用による手の不調を最も自覚している世代であることがわかる。

同社は仮説として、10代から長時間かつ長期間スマホに接してきた現30代に、その影響が蓄積として現れている可能性を考察。

また、20代と40代では「たまにある」との回答が多く、一定の負担は感じているものの、30代ほど深刻ではない様子。50代以上では「あまりない」「全くない」の比率がやや高く、使用頻度や操作スタイルの違いが影響している可能性がうかがえる。

全体としては、ほとんどの年代で手の不調を感じている人が多数を占めており、対策の必要性が浮き彫りとなった。


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スマートフォン使用時に感じる手の痛みや疲れの頻度(年代別)

■スマホリング/バンド経験者8割も、そのうち6割は使用を止めている

スマホリングやスマホバンドの使用経験については、「現在使っている」(31.8%)、「以前使っていたがやめた」(25.8%)、「試したことはある」(22.4%)を合計すると、全体の80.0%が何らかの形でスマホリングやスマホバンドを使用した経験があると回答。

一方、「一度も使ったことがない」と答えた人はわずか20.0%にとどまり、スマホアクセサリーとして非常に高い普及率が示されている。

ただし、使用を継続しているのはそのうちの約4割にとどまり、多くの人が途中で使用をやめていることから、製品の使い心地や耐久性、デザインへの満足度に課題があると同社は考察。

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スマホリングやスマホバンドの使用経験

■既存商品では“疲れ”、そして“痛い”…だから使い続けられない

スマホリングやスマホバンドに対する不満点を複数選択で尋ねたところ、「長時間使うと疲れる」(213件)、「指が痛くなる」(149件)が突出して多く、使用による身体的負担が最も大きな不満であることが明らかに。

次いで「ケースと干渉して使いにくい」(104件)、「粘着剤が残る」(83件)、「耐久性がない」(70件)など、使い勝手や品質に関する不満も多く挙げられている。一方で、「特に不満はない」と答えた人も一定数(68件)おり、満足して使っている層も存在。

全体としては、快適性と使いやすさを両立した製品へのニーズが高いことがうかがえる結果となった。

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スマホリングやスマホバンドに対する不満点

■手が疲れないスマホバンドに興味津々な人は、85.4%

手の負担を軽減できるスマホバンドがある場合の興味の有無を尋ねた結果、「とても興味がある」(29.4%)と「興味はある」(56.0%)を合わせた「興味がある層」は全体の85.4%に達しており、高い関心が示された。

この結果に同社は、スマホ使用による手の疲労や痛みといった課題が広く認識されており、それを解決する商品へのニーズが極めて高いことがわかったとしている。

現代人の「スマホ疲れ」、約9割がスマホ利用による手の痛みなど不調を実感 手指酷使世代は30代
手の負担を軽減できるスマホバンドがある場合の興味の有無【調査概要】
調査対象:10代以上の男女
調査期間:2025年5月11~12日
調査機関:同社調査
調査方法:インターネットによる任意回答
有効回答数:500人(男性259人/女性238人/未回答3人)
回答者の年代:10代 0.8%/20代 14.8%/30代 42.2%/40代 28.0%/50代以上 14.2%
回答者全体の1日のスマホ使用時間:1時間未満 4.8%/1~2時間 19.2%/2~4時間 48.6%/4~6時間 17.0%/6時間以上 10.4%

<参考>
SPRASANN(ハンモッ君)『スマホ使用時の手の不調や既存スマホアクセサリーの満足度について
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