
ES作成におけるAI利用の実態調査
■ES作成時にAIを利用する頻度
ES作成にAIを利用する頻度を調査したところ、「利用したことがない」と答えた人が74人で最多となったが、「毎回利用している」「ほとんどのESで利用している」と答えた人は合計68人で、利用が二極化していることが判明。AI活用が浸透してきているものの、使い方に慎重な学生も多く、万能なツールとしてはまだ受け入れられていない様子がうかがえる結果に。

■ES作成時に利用したAIツール
ES作成時に使用されたAIツールは「ChatGPT」(90人)が圧倒的に多い結果となった。また、「就活AI byジェイック」(17人)や「ES Maker」(15人)などの就活特化型AIツールも一定数の支持を集めており、ChatGPTと併用されている可能性が高いと同社は考察。

■ES作成時にAIを利用する部分
AIの利用用途としては「誤字脱字・文法チェック」(48人)、次いで「文章のたたき台作成」(47人)と続く。この結果から同社は、就活生が文章の質や型に関するサポートをAIに求めていることがわかるとしている。また、「自己分析・ネタ出し」(38人)といった、思考の整理・内省にもAIが活用されていることもうかがえる。

■AIを利用して選考を通過した割合
AIを利用して「選考通過率50%以上」だった人が全体の86.5%を占めており、多くの就活生がAIを利用することで選考に通過していることが判明。特に「選考通過率100%」と答えた人は21.4%で、AIの支援が大きな武器となっている可能性がうかがえる。

■ES作成時にAIを利用することに対するイメージ
ES作成時のAI活用に対しては「ポジティブ」「少しポジティブ」が49.0%と肯定的な印象が半数近くを占め、実用性や効率性への期待がみえた。一方で、「ネガティブ」「少しネガティブ」が22.5%と否定的な印象も存在しており、画一的な文章になる懸念もあると同社は考察。

■ES作成時にAIを利用することに対するポジティブなイメージ
ポジティブなイメージとして最も多かったのは「1人で悩まずに済む」で40.5%。次いで「時間の短縮」が36.0%と、精神的・作業負担の軽減が特に支持されていることがわかった。さらに、「文章の質の向上」や「誤字脱字の防止」など、アウトプットの精度向上も期待されていることもうかがえる結果に。

■ES作成時にAIを利用することに対するネガティブなイメージ
ネガティブなイメージとして最も多かったのは「自分で考える力が弱まる」で39.0%と、AI活用の依存リスクが懸念されていることが判明。また、「個性が伝わらない」28.0%、「企業側にAIで書いたと見抜かれる」27.0%など、オリジナリティがなくなることが懸念されている様子がうかがえる。

■人事にバレると思う割合
「AIを使ったことが人事にバレる」と感じている就活生は55.5%にのぼり、多くの学生が見抜かれるリスクを意識している結果に。一方で「バレない」とする声も44.5%あり、AI活用のリスク認識には個人差があるようだと同社は考察している。
調査対象:26卒・27卒で就活中・就活を終えた学生
調査期間:2025年7月17日~2025年7月18日
調査方法:インターネット上でのアンケート調査
有効回答数:200人(男性71人:女性129人)
<参考>
Synergy Career『ES作成におけるAI利用の実態調査』