「神奈川愛川蓄電所」の商業運転が開始 卸電力・容量・調整市場へ対応
パワーエックスは、MIRARTHアセットマネジメントと共同で整備した「MSB(ミラースストレージバッテリー)神奈川愛川蓄電所」の商業運転を開始したと発表した。

「神奈川愛川蓄電所」の商業運転が開始 卸電力・容量・調整市場...の画像はこちら >>
神奈川愛川蓄電所同蓄電所は、パワーエックスが開発・製造した蓄電システム「Mega Power 2700A」を3台採用し、定格蓄電容量は7.4MWh、PCS出力は1.99MWだという。
今回の運用は、同社が展開する「蓄電所アグリゲーションサービス」による初の商業運転事例となるとのことだ。

同蓄電所の調整力は、法人向け再エネ電力サービス「X-PPA」を含む同社小売電気事業の需給バランシングに活用されるほか、卸電力取引市場、容量市場、需給調整市場でも運用するとしている。

同社とMIRARTHアセットマネジメントは、蓄電所賃貸借契約に基づく「蓄電所トーリング」スキームを採用し、同社が調整力の対価を固定価格で支払う仕組みを構築。同スキームにより、蓄電所の安定収益とキャッシュフローの見通しが可能になったとしている。

「神奈川愛川蓄電所」の商業運転が開始 卸電力・容量・調整市場へ対応
蓄電所トーリング同社は、今後も系統蓄電所の共同開発を推進し、再生可能エネルギー拡大に向けた地域系統の安定化に貢献するとのことだ。

■蓄電所の概要

名称:MSB(ミラースストレージバッテリー)神奈川愛川蓄電所
設置場所:神奈川県愛甲郡愛川町
蓄電容量(定格):7.4MWh
PCS出力:1.99MW
編集部おすすめ