都内の20~30代単身者、6割が「給料日前に金銭的不安」を経験 月1回以上「金欠を実感」する人は約半数に
クレカリは、都内で一人暮らしをしている20~30代を対象に、「若年層の生活費・固定費の支払い」に関する調査を行い、結果を公表した。

■給料日前の金銭的焦りを経験したことがある人は約6割

「給料日前に『お金が足りなくなるかも』と焦った経験はあるか」と聞いたところ、約6割が「とてもある(28.6%)」「ややある(30.2%)」と回答し、若年単身者の収支の不安定な状態が浮き彫りに。

特に、「とてもある」と回答した人が約3割いることから、一過性の不安ではなく、頻発する懸念と同社は推測している。


続いて、「どの程度の頻度で「金欠だ」と実感することがあるか」について聞いたところ、最多は「ほとんどない(29.0%)」で、次いで「ほぼ毎週感じる(24.4%)」、「月に2~3回程度(17.6%)」、「年に数回程度(16.9%)」、「月に1回程度(12.1%)」という結果に。

都内の20~30代単身者、6割が「給料日前に金銭的不安」を経...の画像はこちら >>
【左】給料日前に金銭的に焦った経験があるか、
【右】どの程度の頻度で「金欠だ」と実感することがあるか

■過去1年以内で家賃支払いの遅延経験がある人は約2割

「支払いの時期を自分で調整できるとしたら、どのような費用でそうしたいか」と聞いたところ、「家賃(53.3%)」と回答した人が最も多く、次いで「水道光熱費(38.2%)」「通信費(35.1%)」となった。

支払いの時期を調整したい費用として「家賃」が約半数となり、毎月の中でも特に負担感の大きい出費であることを示している。

次いで「水道光熱費」「通信費」と、生活インフラに関わる固定費が上位を占めたことから、支出の柔軟性を求めるニーズが生活基盤全体に及んでいることがうかがえた。

都内の20~30代単身者、6割が「給料日前に金銭的不安」を経験 月1回以上「金欠を実感」する人は約半数に
支払いの時期を自分で調整できるとしたら、どのような費用でそうしたいか続いて、「現在の家賃」について聞いたところ、「7~10万円未満」と回答した人が最も多く約4割を占め、次いで「5~7万円未満」が約3割という結果に。

また、「過去1年以内に家賃の支払いが遅れたことはあるか」について聞いたところ、「ある(17.4%)」「ない(82.6%)」となった。

過去1年以内に家賃の支払いが遅れた経験が「ある」と回答した人は約2割にとどまったが、一定の割合で支払いの遅延も見受けられる。

都内の20~30代単身者、6割が「給料日前に金銭的不安」を経験 月1回以上「金欠を実感」する人は約半数に
【左】現在の家賃、【右】過去1年以内に支払いが遅れた経験はあるか

■家賃の支払いが悩みの種か クレジットカード払いができたらどのような変化があるのか

「クレジットカード払いで家賃を支払えるなら、そうしたいと思うか」と聞いたところ、約7割が「とても思う(44.2%)」「やや思う(24.6%)」と回答した。

家賃をクレジットカードで支払いたいと思う人は全体の約7割にのぼり、「すでにクレジットカードで支払っている」という人も含めると、クレジットカード払いへの関心は非常に高いことが判明。

また、「家賃のクレジットカード払いが普及すると、どのような変化があると思うか」と聞いたところ、「ポイントやマイルが貯まってお得になる(65.5%)」と回答した人が最も多く、「家計管理がしやすくなる(34.5%)」「振り込みの手間がかからなくなる(22.5%)」が続いた。

都内の20~30代単身者、6割が「給料日前に金銭的不安」を経験 月1回以上「金欠を実感」する人は約半数に
【左】クレジットカード払いで家賃を支払える場合どうするか、
【右】家賃のクレジットカード払いが普及した際の変化「クレジットカード払いについて、最も魅力を感じる点」について聞いたところ、「ポイントやマイルが貯まる(54.4%)」と回答した人が最も多く、次いで「現金を用意しなくていい(15.6%)」「明細が残るので管理しやすい(11.5%)」と続く。

「ポイントやマイル収集」への関心が最も高いことから、若年層はクレジットカード払いを「お得さ」がある支払い方法と捉えていると同社は分析。

また、「支払日をずらせる」という回答も一定の支持を得ており、キャッシュフロー調整としての機能にも注目が集まっていると同社は考察している。


都内の20~30代単身者、6割が「給料日前に金銭的不安」を経験 月1回以上「金欠を実感」する人は約半数に
クレジット払いについて、最も魅力に感じる点【調査概要】
調査期間:2025年9月1日~9月3日
調査方法:PRIZMAによるインターネット調査
調査人数:1,013人
調査対象:調査回答時に20~30代で、都内で一人暮らしをしていると回答したモニター
調査元:クレカリ
モニター提供元:PRIZMAリサーチ

<参考>
クレカリ「若年層の生活費・固定費の支払い」に関する調査
編集部おすすめ