「駅弁」食べ歩き20年・5000個の放送作家・ライター望月が、自分の足で現地へ足を運びながら名作・新作合わせて、「いま味わうべき駅弁」をご紹介します。
深川めし
東京駅を代表するご当地駅弁「深川めし」。

E231系電車
駅弁味の陣2021・気ままに味めぐり(第3回)
「陸橋」の名で親しまれ、太宰治ゆかりの場所としても知られるJR三鷹駅近くの跨線橋。昭和4(1929)年築の歴史ある橋からは、中央・総武線直通各駅停車の車両を中心に、さまざまな車両が見られます。ちょうどスカイブルーの帯を巻いた地下鉄東西線直通列車が、出庫して行きました。中野から地下に入って、高田馬場・大手町・日本橋・浦安を経由し、西船橋で再び総武線に合流。朝夕は津田沼まで直通する列車もあります。

深川めし
このスカイブルーの電車が通る門前仲町周辺は、漁師のぶっかけめしがルーツとされる「深川めし」が有名です。数ある東京駅の駅弁のなかでも、江戸・東京らしさを感じさせてくれるのが、駅弁の「深川めし」(950円)。「日本ばし大増」が製造し、駅弁屋・祭をはじめ、「JR東日本クロスステーションフーズカンパニー」の売店で販売されている「深川めし」が、9月22日からリニューアル発売されました。
深川めし
【おしながき】
・茶飯 海苔
・あさりの深川煮
・ごぼう炒り煮 ゆでわけぎ
・玉子焼き
・蒲鉾
・蕗煮
・大根醤油漬け

深川めし
平成25(2013)年から「ぶっかけめし」風の食感になっていた日本ばし大増の深川めし。今回、醬油から味噌による味付けに大きく変わりました。

E5系新幹線電車「なすの」、東北新幹線・大宮~上野間
リニューアルされた日本ばし大増の「深川めし」も、現在開催中の「駅弁味の陣2021」に出陣中です。この秋、東京駅から新幹線に乗って、どこかに出かけようか考えている方も多いと思いますが、旅の始まりはやっぱり駅弁から。東京駅を発つときは、やはり地元の味をしっかり味わって出かけたいですね。
連載情報

ライター望月の駅弁膝栗毛
「駅弁」食べ歩き15年の放送作家が「1日1駅弁」ひたすら紹介!
著者:望月崇史
昭和50(1975)年、静岡県生まれ。早稲田大学在学中から、放送作家に。
駅弁ブログ・ライター望月の駅弁いい気分 https://ameblo.jp/ekiben-e-kibun/