年金機構から届いた「扶養控除の申請ハガキ」を出し忘れました。今からでも申請できますか？ (2025年6月14日)

老後のお金や生活費が足りるのか不安ですよね。老後生活の収入の柱になるのが「老齢年金」ですが、年金制度にまつわることは、難しい用語が多くて、ますます不安になってしまう人もいるのではないでしょうか。そんな年金初心者の方の疑問に専門家が回答します。今回は、出し忘れてしまった扶養控除の申請についてです。■Q：扶養控除の申請ハガキを出し忘れました。今からでも申請できますか？「年金機構より届いた扶養控除の申請ハガキを出し忘れました。ハガキの存在も不明です。今からでも申請できますか？」（ミッチャン）■A：「公的年金等の受給者の扶養親族等申告書」は、遅れても提出できます相談者「ミッチャン」さんが提出していないという扶養控除の申請ハガキとは、「公的年金等の受給者の扶養親族等申告書」のことだと思います。この申告書は年金受給者に毎年9～10月ごろ郵送で届きます。翌年度以降にもらえる老齢年金から源泉徴収される所得税について、配偶者控除などを適用するために提出します。「公的年金等の受給者の扶養親族等申告書」を提出しないと、配偶者控除などが適用されないため、年金から所得税が多く天引きされてしまう可能性があります。提出期限は決まっていませんが、できるだけ早めに出しましょう。もし「公的年金等の受給者の扶養親族等申告書」を紛失した場合は、年金事務所にて手続きができます。「ねんきんダイヤル」に電話をして年金事務所を訪問する予約をしてみましょう。文：拝野 洋子（ファイナンシャルプランナー、社会保険労務士）銀行員、税理士事務所勤務などを経て自営業に。晩婚で結婚・出産・育児した経験から、日々安心して暮らすためのお金の知識の重要性を実感し、メディア等で情報発信を行うほか、年金相談にも随時応じている。