金利の上昇傾向が続く中、安全性を保ちつつ、より高い利回りを目指したいと考える方は多いでしょう。そんな中、元本が保証されている個人向け国債や定期預金は、注目の選択肢です。


今回は、個人向け国債「固定5年」と、ネット銀行の高金利「5年満期定期預金」に、それぞれ20万円を預けた場合、満期となる5年後に受け取れる利息はどの程度違うのか、比べてみましょう。

■個人向け国債・固定5年:5年後の税引き後利息は「約1万5061円」
個人向け国債・固定5年(金利1.89%/年)を20万円購入した場合、満期となる5年後にもらえる利息は以下のとおりです(金利は2026年5月時点)。

・5年後の受取利息:約1万8900円

・税引き後の受取利息:約1万5061円

実際は、受け取った利息から、税率20.315%分が差し引かれます。

参照:固定5年「第182回債」財務省

■ネット銀行の定期預金:5年後の満期時利息は「約1万2352円」
2026年5月時点で、ネット銀行の中でもトップクラスの高金利を打ち出しているのが、SBJ銀行の「夏のボーナス定期預金キャンペーン」です。インターネット専用のスーパー定期預金を活用した場合のシミュレーションを見てみましょう。

【SBJ銀行「スーパー定期預金 夏のボーナス定期預金キャンペーン」の条件(2026年5月時点)】
・金利:年1.55%(5年・単利型)
・預入額:1円以上(1円単位)、1人当たりの上限なし
・対象者:日本国内に居住している個人
・その他:5年もののほかに、1年(金利・年1.35%)、2年(金利・年1.5%)、3年(金利・年1.5%)などもあります。募集総額が1500億円に達し次第、受付終了となります

この5年もの定期預金に20万円を預け入れた場合の、満期時の利息は以下のとおりです。

・5年後の受取利息(税引前):約1万5500円

・5年後の受取利息(税引後):約1万2352円

定期預金も個人向け国債と同じく、受け取った利息から、税率20.315%分が差し引かれます。

参照:
夏のボーナス定期預金キャンペーン SBJ銀行
スーパー定期(インターネット専用)

■定期預金と個人向け国債、解約時の違いは?
ここまでの20万円を預け入れた場合の5年後の「税引き後利息」を比較すると、以下のような結果になりました。

・個人向け国債(固定5年):約1万5061円

・ネット銀行(5年定期預金):約1万2352円

同じ20万円を5年間預けた場合、個人向け国債の方が「約2709円」多く利息を受け取れます。どちらも元本保証という安心感は共通していますが、「いざお金が必要になった場合」の仕組みに大きな違いがあります。

ネット銀行の定期預金を利用する際には、原則として満期前の「期日前解約」ができません。
銀行がやむを得ないと認めて中途解約に応じる場合は、預入日から解約日までの利息は、本来適用されるはずの金利ではなく、「期日前解約利率」で計算されます。

一方で、個人向け国債はかなり柔軟。購入から1年が経過していれば、「1万円単位」で必要な分だけを部分的に中途換金(売却)することが可能です。その際、ペナルティーとして「直前2回分の各利子(税引前)相当額×0.79685」が差し引かれる点には注意が必要です。とはいえ、必要な分だけをスマートに現金化できる点は、急な出費への備えとして大きな安心材料といえるのではないでしょうか。

ただ、どちらを選ぶにしても満期まで置いておいて大丈夫な資金で取り組むとよいでしょう。

文:舟本 美子(ファイナンシャルプランナー)
会計事務所、保険代理店や外資系の保険会社で営業職として勤務後、FPとして独立。人と比較しない自分に合ったお金との付き合い方を発信。3匹の保護猫と暮らす。All About おひとりさまのお金・ペットのお金ガイド。
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