Netflixシリーズ『ロマンティック・キラー』が、2022年10月27日よりNetflixにて全世界独占配信される。このたび、本作で主人公の杏子に次々と少女マンガのような展開を仕掛ける、魔法使いリリの声を務める人気声優小松未可子が役作りへのこだわりを明かした。


小松未可子といえば、『呪術廻戦』の禪院真希役では大人びた女性の声、『鬼滅の刃』の朱紗丸役では狂気的な声、『スター☆トゥインクルプリキュア』の香久矢まどか/キュアセレーネ役ではお嬢様の気品ある声、『ガンダムビルドファイターズ』のイオリ・セイ役では少年の声など、声色を多彩に使い分けることで幅広い役柄で活躍している声優だ。

そんな小松が、本作では常にハイテンションで、可愛らしくも憎たらしくもある物語のマスコットキャラクター・リリの役を演じた。小松はこれについて「自分の中でセリフになにか1個面白いものをくっつけようって裏テーマを持ってアフレコに挑みました」と、ギャグ要素満載なリリの役作りとして、自分なりのリリにあった面白い要素を加えながらアフレコに臨んだことを語る。

さらに、「(杏子役の高橋李依との収録では)ギャグシーンが多かったので、そこは李依ちゃんとお互いにヒートアップしてバトルしながら作り上げていきました」と、実際に2人でキャラクターの動きやテンションを真似しながらアフレコをすることで、表現に躍動感をつけていたとも明かした。

小松が本作で演じるリリは、杏子のような恋愛に興味のない人間に少女マンガのような恋愛をさせようと魔法界からやってきた魔法使いのキャラクターだ。学校一のパーフェクトイケメンである香月司、杏子のことが大好きなスポーツ系幼馴染の速水純太、超大金持ちのツンツンツンデレイケメンの小金井聖らと杏子を引き合わせ、恋愛を拒否する杏子とのし烈なバトルを繰り広げていく。

杏子に恋愛をさせるためなら、どんな手段もいとわないリリを演じるにあたり、小松は「アニメーションがすごく動くので、リリの表情はとにかく変化を逃さず、バッチリしがみついてきてくださいと監督から言われ、アフレコ中は画面から目が離せなくて、セリフを見たらいいのか画面を見たらいいのかくらい忙しかったですね」と語る。作品の醍醐味であるテンポ感の速さを崩さずに、リリの表情に合った声を当てることに注力したようだ。

さらに、本作のエンディングもリリとして務める小松は「レコーディングの際には、監督にもリモートで聞いていただきながらディレクションしていただきました。曲中でそれぞれのキャラクターを真似するシーンがあり、その際には、監督から直々にキャラクターの説明を丁寧に教えていただきながら演じたりと、アニメーションのアフレコだけでなく、そういう部分でも監督には寄り添って収録に付き合っていただきました」と振り返る。アフレコやレコーディングなど、作品全体を通して市川量也監督とも密に連携を取りながらリリというキャラクターと向き合い、原作の世界観を壊すことなく、アニメーションとして動くリリの魅力を最大限引き出そうと演じたことを明かした。

恋愛をするのではなく、いかに回避するかがテーマという異色のラブコメで、物語のカギを握るリリを小松はどのようにして演じているのだろうか。
また、リリだけではなく、予想外の“ある役”としても作品の序盤に登場するという小松の演技から目が離せない。

Netflix シリーズ『ロマンティック・キラー』
10 月 27 日(木)より独占配信開始
(C)百世渡/集英社(C)Netflix
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