
令和の現在も「紅白歌合戦」の影響力は凄まじかったようだ。
1月11日に公開された「Billboard JAPANダウンロード・アルバム・チャート」において、工藤静香のベストアルバム「工藤静香ベスト」が9位にランクインしたことが分かった。
今回のチャートは集計期間が1月2日~8日となっており、24年ぶりに出場した「第73回NHK紅白歌合戦」の効果であることは明らか。ダウンロード数は前週から倍増しており、2週前にはチャート入りしていなかったことからも、紅白効果の凄まじさが分かるというものだ。
「往年のヒット曲を聴きたいなら、SpotifyやApple Musicなどの音楽サブスクリプションサービスにも工藤の楽曲は配信されています。ただ彼女のメインとなるファン層は40代以上で、若者に比べるとサブスクの利用率はどうしても低め。かつてはCDを購入していた層ゆえに、データであってもアルバムを手元に所持したいという欲求が強く、紅白での歌唱に刺激されて配信アルバムをポチっとダウンロードしたのでしょう」(音楽ライター)

その第73回NHK紅白歌合戦では工藤のほかに、篠原涼子も28年ぶりの出場を果たしていた。だが篠原のアルバムが数多くダウンロードされている様子はない。なぜファンは篠原の楽曲には興味を示さず、工藤ばかりをダウンロードしているのだろうか。
それはやはり、アーティストとしての活躍度が大きく異なるからだろう。篠原が今回の紅白で歌った「恋しさと せつなさと 心強さと」は、彼女にとって唯一となるランキング1位の曲。アーティストとしてシングル16枚をリリースしたなか、ベストテン入りしたのは同曲を含めて3曲だけだった。
「それに対して工藤は42枚のシングル中、実に11曲がランキング1位を獲得。
この様子だと今後も、工藤が大型音楽番組に出演するたびに、ベストアルバムが大量にダウンロードされるのかもしれない。