無給油チャレンジの次はPHEV!
往復2400kmの長距離テストへ
先日、マツダのe-SKYACTIV D 3.3(3.3L 直列6気筒ディーゼル・マイルドハイブリッド)を搭載した「CX-60」で、東京から1200km先にあるオートポリスまで走ったら、無給油どころか燃料警告灯すら点灯しなかったという体験記を寄稿しました(【燃費テスト】マツダ「CX-60」ディーゼルで東京~大分1200km無給油チャレンジ! 結果は意外な結末に)。
となると、次なる話は「ほかのパワートレインを搭載したCX-60はどうなんだ?」ということ。そこでほぼ同じ条件でPHEV版をテスト。
システム最高出力327馬力!
PHEV版のスペックと意外な仕様
CX-60 PHEVのパワートレインは、最高出力188馬力の2.5L 直4ガソリンエンジンと、175馬力のモーターの組合せ。エンジンとトランスミッションの間にモーターを配置することで、モーター単独での走行や、両方の動力源をミックスしたハイブリッド走行などを実現しています。
システムの最高出力は327馬力、最大トルクは500N・mと強力無比。0-100km/h加速はマイルドハイブリッドの7.4秒に対して5.8秒という俊足ぶりを発揮します。
搭載するバッテリー容量は17.8kWhで、気になる充電時間はAC200Vの6kW普通充電で約3時間、出力50kWのCHAdeMOで20→80%が25分とのこと。ちなみにEVのみで75km(WLTCモード)の走行を可能としています。走行中やアイドリングでも充電できるらしいので、これも試してみましょう。
大容量バッテリーを搭載したことによる影響か、燃料タンクは50Lとマイルドハイブリッド版の58Lと比べると少なめ。驚いたのはハイオクガソリン専用車であること。欧州市場をメインとしているからなのでしょう。
EV走行の快適さと、ディーゼルとの燃費の差を実感する往路
東名用賀の入り口近くのエネオスで、満タンにしてトリップメーターをゼロにセット。バッテリー容量はチャージモードで充電しながら一般道を走行したのでほぼ満充電状態です。それでは東名高速に合流しましょう。
高速に入ったら車線監視付きアダプティブクルーズコントロールをオン。あとはずーっと走り続けるだけ。渋滞もラクラクです。一般道でもそうでしたが、CX-60のPHEVシステムは、電池残量が残っている時はモーターのみでの走行を優先する設計で、ガソリンはほとんど減りません。それゆえリッター40kmという表示に。モーター駆動なので車内は静かなうえに、発進停止がとても滑らか。渋滞を快適に過ごすにはEVだなぁとあらためて思いながら、気長に渋滞解消を待ちます。
驚いたのは大井松田IC~足柄ICまでの間にある「右ルート」で、車線からはみ出すことなくグイグイと曲がったこと。車線監視機能付きクルーズコントロールをオンにした状態でいわゆる「山北区間」を走行すると、自ら車線をはみ出して警告音が鳴るクルマがあるのですが、CX-60はそのような事はありませんでした。実にデキが良いです。
さらに驚いたのが、足柄サービスエリアまではほとんど電気の力だけで走ってしまったということ。つまりガソリンが減っていないようなのです。
新東名から西へ! 燃費の推移と1回目の給油
御殿場JCTで新東名へ。120km/h区間は当然120km/hで走ります。バッテリー残量はほぼなくて、あとはガソリン(エンジン)の力が頼りです。
浜松サービスエリアまで走行。燃費はリッター19.7kmと、マイルドハイブリッドのリッター27km台に比べると、かなり落ちています。それでも、大型SUVでこの燃費は驚異的と言えるでしょう。
愛知県の刈谷SA到着時点で、リッター17.3kmを記録。ディーゼルのマイルドハイブリッドとはかなり差が開きました。
東名高速に別れを告げて名神へ。だんだん夕方の雰囲気になってきました。
走行距離にして約600km。東京~オートポリスのほぼ中間地点である龍野西SAに到着した頃、燃料計はほぼ空っぽ状態に。
九州上陸! 2回の給油とPHEVならではのメリット
龍野西SAで満タンになって、再び走行開始。ひたすら西へ向かいます。なのですが、この時は道路工事が多く、あまり速度は出せない状況でした。
本州最後の休憩施設である壇之浦PAに到着。燃費はリッター16.7kmと、ディーゼルマイルドハイブリッドに比べてリッターあたり10kmの差。驚いたのは燃料計が半分以上減っていたこと。「まさかの高速道路で2回給油することになるのか?」と思いながら、朝焼けの関門橋をボンヤリと眺めていました。
九州に入り、佐賀県の鳥栖(とす)JCTで「ゴチャゴチャして良くわからないんだよなぁ」と思いながら、オートポリスの最寄りである大分道の日田ICを目指します。
気になる燃費はリッター16.5km。ガソリン残量はほぼスッカラカンで、残り100km走行できるようですが、日田ICからオートポリスまでは山道を登坂するので、ここで給油することにしました。
あとは山道をワインディング。CX-60 PHEVはディーゼルよりもパワフルなユニットのようで、実によい感じです。
そして、オートポリスに到着。燃費はリッター16.1kmで、PHEVバッテリーの残量はほぼカラ。CX-60のマイルドハイブリッドが無給油だったのに対して、PHEV版は2回給油という結果に終わりました。
この結果だけをみると、「PHEVじゃなくてもよいのでは?」となってしまいますが、PHEVのメリットは、EV走行時は静粛かつガソリンを使わないこと。そしてAC電源があることです。走りながらゲーミングノートPCを充電できるのはとても有益です。
復路での検証。走行充電と急速充電は「お得」なのか?
行ったからには帰りが待っているわけでして……。せっかくなので、帰りはマツダのお膝元である広島に立ち寄ることにしました。厳島神社を見てみたいと思い向かったのですが、船で渡るんですね。知りませんでした……。そして下船するとシカがいっぱい。
PHEVは走行中にバッテリーの充電ができるので、走りながら充電したら燃費がよくなるのか、と実験。結果を申し上げると燃費が悪化するわりには、充電が進みません。リッター14km台が出れば良い方で、実際はもう少し下回っていました。これはマツダに限らず、他社でも同じ傾向です。メーカーによっては、燃費が通常時の半分程度だったりします。
ならばと高速道路で急速充電すれば燃費改善するのでは? と思い、90kWhの充電器に接続して充電。空っぽ状態から30分で約7割まで回復しました。満充電で75km走行できるとすると50km程度しか走れないということに。
【まとめ】CX-60 PHEVは近所の買い物メイン
ディーゼルは遠出する人向け
つまり「家に充電環境がある人なら、電気代が31円/kWhと仮定して552円で75km(WLTCモード)走行できるからガソリン車よりもオトク」であり、「モーター走行のみで事足りる近場の走行がメインならPHEVは静かでオススメ」といえそうです。
逆に「自宅の駐車場に充電設備がない。または頻繁に100km以上の遠出をするならディーゼル・マイルドハイブリッドのほうが燃料費が節約できるいのでオススメ」といえるでしょう。
ちなみに、PHEVとマイルドハイブリッドでの街乗り燃費は、あまり変わらないかガソリンの方が少し悪かったということをお伝えいたします。









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