◆ラグビー リーグワン第17節 横浜 31―22 相模原(3日、秩父宮ラグビー場)

 レギュラーシーズン10位の横浜は、同11位の相模原に31―22で勝利。敗れれば下位2チームによる入れ替え戦圏を脱出できなかったが、この日の白星で1部残留を決めた。

WTB石田吉平は「今日は絶対に、勝たないといけない試合だった。最後のホームゲーム、ファンの皆さんに勝ちを見せることをモチベーションにやっていた」と振り返った。

 石田の見せ場はいきなり、前半5分。敵陣右サイドを攻め上がり、大外でボールをもらうと22メートル外から快足飛ばしてトライを挙げた。「いい形でボールをもらえた。インサイドの皆が頑張ってくれたトライ」。1月の第4節以来となる1本に「紆余曲折あるのが、人生。うまくいっていない時をどれだけ楽しめるかが大事。うまくいかなくてもやることは統一してやっていたので。やっと長いトンネルを抜けて、もっと飛躍できるように頑張りたい」と、うなずいた。

 膝のケガもあり、2月から約2か月間戦列を離れた。両膝の後十字や右足のじん帯を痛めており「まだ100%ではない。

ステップを切った時とか痛むし、まだトップスピードで走れている感じはない」と言う。完治を待っての復帰という選択肢について問われると「最近、映画を見て。『一日一生』という言葉を大切にしていて。もしかしたら明日、死ぬかもしれない中で、全力で後先考えずに今を一生懸命生きる。自分がパフォーマンスを出して、それを評価してもらえるなら試合に出ようと」と、明かした。答える前、石田は「個人的(な考え)ですけど」と、前置きした。

 影響を受けた映画は、昨年末から公開された「栄光のバックホーム」。元阪神タイガースの外野手で、2023年に脳腫瘍のため死去した横田慎太郎さん(享年28)の“奇跡のバックホーム”を描いた映画だ。「阪神ファンなので」と、兵庫・尼崎市出身の石田。劇中で、横田さんの姿を見て「後先を考えるより、今、自分が生きている時間を大切にしよう」と、心に留めたという。

 両膝はいずれも、保存療法を選択。今は「膝を治していって、フルでプレーできるように」と、リハビリや膝周りの筋トレに注力している。

レギュラーシーズンも残り1節。シーズン後には日本代表活動への招集も見込まれるが、治療に時間を取ることも選択肢としてあるという。「試合に入れば、ケガは関係ないので。言い訳はできないし、チームが勝つためにプレーしようと感じていた」。試行錯誤しながら、日々成長を重ねていく。(大谷 翔太)

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