卓球 世界選手権団体戦 第5日(2日、英ロンドン)

 リーグ戦が行われ、張本美和(17)=木下グループ=、早田ひな(25)=日本生命=、長崎美柚(23)=木下グループ=で臨んだ世界チームランク2位の日本女子が、同57位で開催国のイングランドを3―0で下し、白星発進した。2番手の早田は24年に負傷した左腕のテーピングを外してパワー全開で勝利。

5大会連続銀メダルの雪辱を胸に、55年ぶりの金へ突き進む。世界選手権は1926年に第1回がロンドンで開催され、今回は100年の記念大会となる。

 悲願の頂点へ盤石の滑り出しだ。日本は1番手・張本美の11連続得点から早田、3番手・長崎につなぎ、敵地でイングランドから3連勝。2番手でホとのエース対決を制した早田は「前半は凡ミスが多かったが、後半は修正できた」と、ベンチで張本美らと安どの笑みでハイタッチを交わした。

 左のエースがエンジン全開だ。早田は24年パリ五輪で左腕を負傷。同11月の実戦復帰後も患部にテーピングを巻いての出場が続いていた。特に痛みを感じたバックハンドでは「(打球に)角度をつける時、技術に制限があった」という。同10月のアジア選手権は出場できず、昨年の世界卓球個人戦は8強。もどかしさを抱えていたが、今年2月のシンガポール・スマッシュでテーピングを外して女子複で優勝。自身4度目の世界選手権団体戦に仕上げてきた。

 左腕の状態が良くなった昨年12月から取り組む新スタイルが「スーパー攻撃型」だ。28年ロサンゼルス五輪に向け「このままだと苦しい」と自ら仕掛ける形に変えた。男子で全日本選手権連覇の松島輝空(19)らの映像を参考にドライヤーで髪を乾かしている時でさえも、画面を凝視して学んだ。この日は接戦の第2ゲーム、9―10から台上で強い回転をかけるチキータで厳しく攻め、磨いてきたバックサーブも披露。劣勢でも先に攻撃を仕掛け、粘る相手を振り切った。

 前回24年大会決勝では、6連覇した中国に2―3で日本は5大会連続の銀。悔しさを知る早田は「リベンジしたい。金メダルだけを目指す」と言い切る。今大会は新方式で、決勝Tのシードが世界ランクではなく、リーグ戦で決まる。「まだ全てのパフォーマンスが上がってきている感覚はないが、少しずつ上げていけたら」と早田。完全復活のエースが、55年ぶりの頂に導く。

 ◆大会方式 男女とも各64の国・地域が2つに分かれ、〈1〉日本を含む世界ランク上位7チームと開催国のイングランドの計8チームはリーグ戦でシード順を決め、全チームが決勝Tに進む。

〈2〉残り56チームが14組に分かれ予選リーグを行い、各組1位と2位の10チームの計24チームが決勝T進出。決勝Tは4日~10日に〈1〉と〈2〉で勝ち上がった計32チームで争う。

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