【芝の長距離に強い血統から本命を選ぶ】

 5月3日(日)、京都競馬場で4歳以上馬によるGⅠ天皇賞・春(芝3200m)が行なわれる。

 今年は、昨年の勝ち馬ヘデントール、昨年のGⅠ日本ダービー馬クロワデュノール、GⅡ阪神大賞典(阪神・芝3000m)の勝ち馬アドマイヤテラなどが出走予定。特に、4月5日にGⅠ大阪杯を勝ったばかりのクロワデュノールの出走が決まったことで、注目度が増している。

 それでは、このレースを血統的視点から分析していこう。近年、芝の長距離戦で優秀な成績を収めている種牡馬の1頭が、レイデオロだ。芝2300m以下の成績は1075戦106勝、2着82回(勝率9.9%、連対率17.5%)だが、芝2400m以上では182戦21勝、2着22回(勝率11.5%、連対率23.6%)と大きく数字を伸ばしている。

 特に3000m以上は安定していて、出走数が少ないとはいえ、6戦2勝、3着2回。勝率33%、複勝率67%と非常に優秀だ。その内訳は、「阪神・芝3000m」のGⅡ阪神大賞典勝利をサンライズアース(2025年)とアドマイヤテラ(2026年)が勝利。「京都・芝3000m」のGⅠ菊花賞では、アドマイヤテラ(2024年)が3着、エキサイトバイオ(2025年)が3着に入っている。ちなみに昨年の天皇賞・春では、サンライズアースが4着に入った。

 今年は、レイデオロ産駒のなかからアドマイヤテラ(牡5歳、栗東・友道康夫厩舎)が出走する。前述のように、今年の阪神大賞典を勝ち、2024年の菊花賞で3着と、芝3000mでは2戦1勝、3着1回という成績だ。

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 同馬はなんといっても、前走の阪神大賞典の内容がすばらしかった。10頭立ての中団追走から早めに進出し、直線の残り200m付近で先頭に立つと、そこからは後続との差を広げて3馬身差で完勝。

勝ちタイムの3分02秒0は、阪神コースで行なわれた2022年の菊花賞でアスクビクターモアが記録した3分02秒4を更新するコースレコード。歴代の芝3000m戦でも、2014年菊花賞でトーホウジャッカルが記録した3分01秒0に次ぐ史上2位の好タイムだった。

 アドマイヤテラは血統もすばらしい。母アドマイヤミヤビはGⅢクイーンC(東京・芝1600m)の勝ち馬で、GⅠオークスでも3着に入っている。四代母ウインドインハーヘアは名馬ディープインパクトの母であり、レイデオロの曽祖母。つまり、アドマイヤテラはウインドインハーヘア4×4の牝馬クロスを持っている。

 ディープインパクトは2006年にこの天皇賞・春をレコードで勝利しており、長距離実績も十分。また、この牝系の5歳世代は、GⅠ有馬記念(中山・芝2500m)、GⅠホープフルS(中山・芝2000m)、GⅠエリザベス女王杯(京都・芝2200m)を勝ったレガレイラや、菊花賞を勝ったアーバンシックなどもいる"当たり世代"だ。

 さらにアドマイヤテラは、スワーヴリチャード産駒のレガレイラとアーバンシックが受け継いでいるハーツクライの血を、母の父に持つ配合も興味深い。同牝系の5歳世代から3頭のGⅠ馬が出れば快挙だが、その走りに注目したい。

【もう1頭はキズナ産駒】

 もう1頭はサンライズソレイユ(牡5歳、栗東・矢作芳人厩舎)を推す。重賞勝ちはなく、阪神大賞典では6着と敗れたが、姉カレンブーケドールは2021年の天皇賞・春で3着に入っている。

 父キズナの産駒は、2021~24年の天皇賞・春で2着、2着、2着、3着に入ったディープボンド、昨年3着のショウナンラプンタと5年連続で馬券に絡んでいる。ショウナンラプンタとサンライズソレイユは、ストームキャットのクロスを持つ点も共通しているだけに、激走に期待だ。

 以上、今年の天皇賞・春は、レイデオロ産駒アドマイヤテラ、キズナ産駒サンライズソレイユの2頭に期待する。

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