俳優の要潤(45)が、四半世紀ぶりに“変身”した。「仮面ライダー生誕55周年記念作」として現在公開中の映画「アギト―超能力戦争―」(田﨑竜太監督)で、「G7」に変身する氷川誠を演じている。
「自分が20歳の頃に何を考えていたのかは記憶にないんですけど、氷川誠に関しては考えられる。自分よりも自分みたいな感じですね」。この言葉が、要の俳優人生における「―アギト」のポジションを端的に表している。氷川を演じるのは25年ぶりだったが、台本を開いた時に「ああ、やっぱり氷川は自分の中にいるんだな」と再認識した。
製作のきっかけは、旧知のスタッフとの食事の場での会話だった。「テレビシリーズ終了から25年たったということで『そろそろ何かやりませんか? 映画とかできたらいいですね』と話していたら、その日のうちに『じゃあスケジュールいつ取れる?』みたいな具体的な話に」。そこからわずか半年で映画が完成。そのスピード感に主演俳優としても驚かされたという。
「―アギト」は要にとっての俳優デビュー作。「ファーストテイクは忘れもしません。たった一言『ハイッ』というセリフを20回くらい(テイクを)やらせてもらったんです。
「愛を持って叱咤(しった)激励していただいていたということ。当時はバリバリの職人かたぎのスタッフさんがいた。その人たちにカメラの前の立ち位置とか、画角とかを教えてもらった。俳優としての教科書でした」。後に別の作品に出た時に「あの時はつらかったけど、(ライダーの現場で)教えてもらっていて、オレよかったな」と感じることも二度や三度ではなかった。
今でこそ、「スーパー戦隊シリーズ」も含めた特撮作品は「若手俳優の登竜門」とも言われるが、当時はまだ「子供向け番組」と見られる向きも強かった。ただ、要自身は「何とかしてそれを変えてやりたい」と考えていたという。
「当時はライダーの後、俳優がどう看板を脱ぎ捨てていくかがすごく難しいと言われていた。子供のためにヒーローを演じながらも、半分はその後の俳優人生をどうするか考えていました。『アギト』って、変身前の時間が過去のライダーよりも圧倒的に長かったんです。
そうして要は“シフトチェンジ”に成功。「―アギト」終了の約半年後からNHK連続テレビ小説「まんてん」に出演する。そこで出会ったのが、後に「俳優の師匠」として尊敬すると同時に、要のもう一つの「代表作」の生みの親ともいえる大杉漣さん(2018年死去、享年66)だった。
「カバン持ちとかをやったわけではないですが、意気投合して俳優としての仕事の姿勢など全てを教わりました。共演も多くて、勝手に師匠と呼んでいました」。そんなある日、大杉さんから「潤ちゃんも地元に貢献できるような俳優さんになった方がいいね」という言葉を掛けられた。
「大杉さんは徳島出身、僕は香川出身で隣。大杉さんは地元の映画館で映画祭を開くなど、徳島を盛り上げる活動をされていました。一方で僕は香川を出る時『二度と帰るまい。東京で一旗揚げるんだ』と息巻いていた。でも、ある程度キャリアを積んだ時に大杉さんの言葉を思い出して『郷里に恩返しできるものがあったらいいな』と思っていた時にいただいたのが『うどん県』の話でした」
要の故郷・香川県が、知名度アップのために名産の讃岐うどんを前面に押し出した観光キャンペーン「うどん県」。要は11年10月から「うどん県副知事」としてPR活動を続けてきた。
「僕自身、出身地を聞かれて『香川県です』と答えると『神奈川ですか?』『金沢ですか?』と言われていた。それをちょっと変えたいと参加させてもらったんです」。要の振り切ったパフォーマンスも相まって、キャンペーンは大きな注目を浴びる。「おかげさまで、今は『香川です』と言うと『あ、うどん県ですね』じゃないですか」。大杉さんに少しだけ恩返しができたとばかりに笑みを浮かべた。
俳優人生25年を迎えた今年は本作に加え、明智光秀を演じるNHK大河ドラマ「豊臣兄弟!」、シリーズ5作目となる映画「キングダム 魂の決戦」(7月17日公開)と出演作が続く。まさに順風満帆だが、要は「さらにその先」を見ている。それは世界を相手に戦うこと。すでに2024年に米ロサンゼルスとの2拠点生活を始めている。
「昔から海外で何かできたらっていうのはありました。アメリカ映画って憧れのコンテンツですが、ここ2、3年は『そんなに大差ないな』って正直思っています。日本の俳優も、どんどん海外に出て行ってもいい。
もちろん、「仮面ライダー」というコンテンツも、世界に通用すると思っている。「アメリカのパパ友の中に、ライダー好きがいるんですよ。家に遊びに行ったらフィギュアがあって『これ、オレなんだよ』と言ったものの『へえ、そうなのか』と言われましたが(笑)。ただ、ライダーという作品は海外でも十分に戦えると思います」。近い将来、ライダーに変身して世界を股に掛けて戦う要の姿が見られるかもしれない。
◆要 潤(かなめ・じゅん)1981年2月21日、香川県三豊市出身。45歳。2001年、「仮面ライダーアギト」の氷川誠(仮面ライダーG3)役でデビュー。他の主な出演作にドラマ「新・愛の嵐」(フジテレビ系)、「まんぷく」(NHK朝ドラ)、歴史教養番組「タイムスクープハンター」(NHK)、映画「キングダム」シリーズなど。趣味は料理、乗馬。特技はマジック。身長185センチ。
○…今作で要が演じるライダー「G7」は、警視庁の特殊武装班、通称「Gユニット」が誇る最新装備。25年前に要が演じた「G3」の後継という設定になっている。久々の変身シーンには「いやもう、本当に楽しかったです」と子供のような笑顔。「同時に、物語の肝でもあるので緊張もしました。監督もレールを使うなど、撮影にこだわっていた。普段の撮影で緊張することはないんですが、変身シーンは自分が思う100点の芝居を超えていかないといけないというのがありましたね」と、特に力が入ったという。

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