増税前後でスマートフォンスマホ)決済の利用者数が増加している。大規模なキャンペーン自体は減ってきているが、業種や対象者を限定したキャンペーンは各社さまざま。
10月20日~10月26日で話題になったキャッシュレスニュースを振り返る。
ソフトバンクホークス日本一でPayPayが記念キャンペーン
 10月23日にプロ野球球団の福岡ソフトバンクホークスが日本シリーズで優勝したことを受け、PayPayが記念キャンペーンを開始した。キャンペーン内容は「PayPayを導入してほしいいきつけのお店をリクエストする」という一風変わったもの。
 リクエストページから登録し、さらにPayPay公式ツイッターアカウント(@PayPayOfficial)をフォロー&キャンペーン対象投稿をリツイートすると、抽選で30人にPayPayボーナス10万円相当が当たる。
 PayPayはタクシー配車アプリのDiDiと連携したキャンペーンも展開中。アプリ上でクーポンコード「PAYPAY」を入力し、タクシー注文時にPayPay残高での支払いを選択すれば、タクシー代がその場で半額になる。
割引上限は2000円で1日1回。期間は10月31日まで。
 還元事業の5%にPayPayがさらに5%を追加、最大10%を還元する「まちかどペイペイ」も11月30日まで実施している。キャッシュレス・消費者還元事業で5%還元かつPayPayを導入している店舗が対象。利用条件が細かく設定されているので、事前に確認して利用することをおすすめしたい。
●LINE Pay生活応援祭でスーパーがお得に
 LINE Payは10月18日から増税後の生活を応援するキャンペーンとして「誰でも最大12%戻ってくるLINE Pay生活応援祭」を開催している。
期間は10月31日まで。還元上限金額は1人1000円で、支払後すぐに付与される。
 スーパーとドラッグストアの対象加盟店となる約45社(約1万2250店舗)が対象で、さらにその中でも還元率が「10%」と「5%」の店舗に分かれている。10%になるのは、オーケー、サミットストア、成城石井、東急ストア、ベイシア、ライフ。その他のスーパーとドラッグストアは5%となる。
●長期キャンペーンも忘れずにチェック!
 12月2日まで、という長期間のキャンペーンを実施しているのが、楽天ペイ。
10月1日に開始した「楽天ペイアプリのお支払いで最大5%還元」は、キャッシュレス・消費者還元事業の対象ではないコンビニやドラッグストアでも、5%還元を実施するというもの。シンプルでスマホ決済に慣れていないユーザーでも使いやすいキャンペーンだ。
 還元ポイントの上限は3000ポイントなので、6万円分までの利用が対象になる。なお、このキャンペーンは“第1弾”という位置付けなので、12月2日以降も同等のお得なキャンペーンが期待できそうだ。
●クレジットカードでも20%還元を実施中
 8月からJCBが実施している「JCBでスマホ決済!全員に20%キャッシュバックキャンペーン!」もまだまだキャンペーン期間は続いている。12月15日までなので、今からカードを発行しても間に合う。

 JCBカードを設定したApple PayまたはGoogle Payで会計をした場合、20%をキャッシュバックするというもので、カード1枚当たり最大1万円を還元する。家族カードや複数カードもそれぞれ対象。なお、キャッシュバック時期は、クレジットカードが2020年3月10日の支払い時、デビットカードは4月10日の支払い時。
 キャンペーンを適用できない場合は、スマホ決済の各サービスで、もとから設定されている還元率をチェックしておきたい。キャッシュレス・消費者還元事業の対象店舗か否かで最終的な還元率は変わるので、行きつけの店舗であればどのサービスを使えば最もお得になるのか、確認しておくとよいだろう。(BCN・大蔵 大輔)
【関連記事】
ビックカメラ、減益の一端に「PayPay」と「Apple」の教訓
「ポイント還元事業」がキャッシュレスを後押し、対象外の家電量販店にも効果
最大10%還元のまちかどペイペイ、上級者でも勘違いする罠に注意!
いまいち複雑なキャッシュレス・ポイント還元事業、消費者のメリットを解説
「PayPay」のメリット・デメリットとは? 人気の秘密を徹底解説