全国の家電量販店やECショップでPOSデータを集計する「BCNランキング」によると、2019年4月の4K対応液晶テレビ(4Kテレビ、なお有機ELテレビは含まない)の販売台数前年比は124.4%だった。新型コロナウイルス感染拡大に伴う外出自粛で、「おうち時間」を充実させるためのテレビ買い替えが促進されており、好調を維持した。


 
 メーカー別では、勢いにばらつきがあり、シャープ(102.4%)が前年並み、ソニー(148.2%)、東芝(152.0%)、ハイセンス(167.1%)が好調、パナソニック(75.2%)が不調だった。
 週次の販売台数シェア推移では、トップのシャープをソニーが猛追。4月20日週では横並びになった。第2グループの争いも激しい。パナソニックが数字を落としている中、東芝とハイセンスがシェアを伸ばし、三つ巴の戦いが繰り広げられている。
 シリーズ別の販売台数ランキングは、シャープ「AQUOS 4T-C40AJ1」が首位。ソニー「KJ-55X9500G」が続いた。ベストテン圏内の8製品を2社で占めている状況だが、販売台数前年比が最も高かったハイセンスも「50E6800」が7位にランクインしている。(BCN・大蔵大輔)
*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などの実売データを毎日収集・集計しているPOSデータベースで、日本の店頭市場の約4割(パソコンの場合)をカバーしています。
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