家電量販店の実売データを集計した「BCNランキング」によると、21年1月~10月に最も多く売れたスマホはAppleの「iPhone SE(第2世代)」でシェアは19.3%。直近の21年11月第2週(21年11月8日~14日)でも同じくiPhone SE(第2世代)がトップだが、2位には今年9月発売の「iPhone 13」が食い込み、「iPhone 12 mini」「iPhone 13 Pro」と続く。
8月半ばから一部の家電量販店で、iPhone SE(第2世代)の64GB各色がMNPなど指定の条件を全て満たすと「一括10円」「一括1円」といった特価で販売され(価格や提供条件は店舗・機種・時期によって異なる)、最近は、iPhone SE(第2世代)の128GBやiPhone 12 miniも同様の特価販売の対象となることもある。こうした戦略的な価格設定が年間販売台数に大きく影響しているようだ。
そもそもiPhone 12 miniはiPhone 13 miniの発売にあわせ、キャリア版・非キャリア版とも値下げしており、次世代通信規格「5G」対応のiPhone 13/12シリーズ全体でも最もコストパフォーマンスは高い。今後、iPhone SE(第2世代)の店頭在庫がなくなった場合、iPhone 12やiPhone 13ではなく、iPhone 12 miniに人気が移る可能性は高そうだ。(BCN・嵯峨野 芙美)
*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などの実売データを毎日収集・集計している実売データベースで、日本の店頭市場の約4割(パソコンの場合)をカバーしています。
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